名無しの恋愛
ホンモノ


駅前から五分程度歩いて着いた店はまだ明かりがついていた。


「ユウリちゃん、入って入って~」


「どうも…」


ヒロト君に背中を押されて、一歩ずつ店の奥へと進んでいく。



「おーいっ」


ヒロト君が呼ぶけど、返事がない。



「ユウリちゃん、ちょっと待っててね~」



ニヤリと笑ったヒロト君。




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