名無しの恋愛


修理が終わって、彼は私のほうを見て、こう言った。


「キミのクラリネット、綺麗だね」


私の頭を撫でながら。

楽器のことを言ってるんだろうけど、やっぱり少し期待してしまう。


「それって…楽器だけ…?」










すると、キミは笑っていつもこう言うんだ。








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