名無しの恋愛


私が片手に持っている薄ピンクのスマホが、チカチカと光った。


「ニノっ!ヒロト君じゃないかぁ」


「うるさいわね…」




ヒロトは、私の彼氏。


ネット上の。









それをユウリに伝えたら、『私も彼氏ほしい』なんて言い出して、チャットを始めたらしい。


一週間で、彼氏数人も持っていたユウリにびっくりした。





ユウリは美人だしね…




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