チェリー~君が呼ぶ、あたしの名前~


…ねぇマモル。

気付かない内にあたしは、何度もマモルに呼び掛けてた。

声が聞きたい。

話を聞いて欲しい。

あの優しい声で、『チェリ』って。
そう呼んで欲しい。

いつもそうだった。

あたしはいつも、マモルを求めてた。

楽しい時、辛いとき、切ない時、それら全てを伝えたいと思うのは、いつもマモルで。

どっかでダメだって思ってた。
マモルはギブアンドテイクだと言ってくれたけど、あたしはいつもマモルにしてもらいたいばっかりで。

あげられるものなんか何一つないのに。
なのにあたしは、マモルを必要としてて。


ねぇマモル。

そんなあたしを、マモルはどう思う?

ねぇマモル。

あたし今、どうしようもなくあなたに会いたい。

ねぇマモル。

あなたに会いたいよ。


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