チェリー~君が呼ぶ、あたしの名前~
『電話してよかった』とマモルが呟く。

『泣いてる気がしたんだ、チェリが』

泣きながら、あたしは「それじゃエスパーだよ」と笑った。

『凄いだろ』とマモル。

「うん、凄い」と、泣き笑いのあたしは呟いた。



…マモルはそんな人だった。

いつもあたしを救ってくれた。

それがわざとらしくなくて、いつも自然に助けてくれるから、
あたしはホントにエスパーなんじゃないかと思った。

マモルはあたしの安定剤。

マモルはあたしの必要な人。

マモルはあたしの、エスパー。


マモルは、そんな人だった。






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