女装系男子。
「和華危なっかしいから監視する」
「やめてよ気持ちわ」
思わず口に出た言葉に焦って口を押さえる
「気持ち悪いかー酷いなー」
大通りなのに人通りが少ない場所で、瑞希は私を抱き締めた
「秘密、バラさなきゃ気持ちよくなるよ」
「は?」
意味がわからない、瑞希は私から離れ顔を近付けてきた
「まぁ、学校で俺の側にいれば良いんだよ」
「は、はぁ」
「雅はどうにかして離れてもらう」
「な、何で!?」
何で瑞希と二人で学校生活過ごさなきゃなんないんだよ…
「個人的に和華と二人がいいな!!」
可愛い女の子声で言われ、少しドキッとした
「まぁ、とにかく口を固くしろ、」
「…」
「返事」
「…はい」
「偉い偉い」
乱暴に頭を撫でられ、胸が苦しくなった
な…何で瑞希に動悸がするの…!
「わかったから、帰らせて」
「はいはい、送ってやろうか?」
普通の女の子みたいな見かけで言われても違和感しか覚えない
「いい」
「本音は?」
「いい!!」
「照れんなよ」
しつこくて面倒だから無視して歩き出す
「…ついてこないでよ」
「送って欲しそうだったから」
「いいっていったでしょ!!」