女装系男子。
目が覚めると、目の前は青空だった
首を左に傾けると木、ベンチで右に傾けると遊具があった。昔よく遊んでた公園だった
「なんでここに…え、」
隣にはベンチに寄りかかり、ヘッドフォンをして音楽を聴いているピアスが二つ空いていて、焦げ茶色の髪をした男性がいた
「…」
なんか見たことあるような…
そう思ってジッとみているとその男性と目があった
「あ…」
目が合うと、優しく微笑んでその男性は立ち上がって公園を出ていった
誰なんだろう…
「イケメンだからってガン見してんじゃねーよ」
「げ」
遊具のブランコから声がしたので見ると、瑞希が笑ってブランコに座っていた
「いや、なんか見たことあるような気がして」
「まぁ毎日見てるしな」
「は?」
「和華、家帰る?」
「当たり前でしょ!」
それ以外何という選択肢があるのか。
「俺ん家来てもいいん…」
私は早歩きで公園を離れた
話のきりがない…