女装系男子。

少し高めの、アルト声



瑞希のときと同じ感じ



「雅…ま…さ、か」



「はは、今まで友達としてありがとね」



雅が、雅も、



「雅…、雅は男な…の?」



「そう、瑞希と同じお仕事をしている男の子ー、」



雅は立ち上がろうとした私の両手を取り、身動きが取れなくなった



「さっき和華は男ならいいって言ったよね」



「っ…」



「私は男なんだよ」



今までの、雅の声



「和華、私に和華を頂戴、」



「いや…」



「また嘘ついたの?和華はそんなに嘘をつく人だったの?」



逃げようにも力が強くて手から離れられない



「いやっ…誰か…っ」



「わざわざ誰もいない場所選んだんだよ」



私は後ろに手を掴まれ、雅は片手を私の顎に触れて、私は顔だけ後ろの雅の方を向く体制になった



「雅…、やめて…っ」



「可愛いな、逆効果だよ」



雅は私にキスをした



何回も、激しい方の、



「っん…み…っ、雅、やめ…」



息を吸おうと顔を背けても、また捕まる、苦しくて声が漏れる



「和華…、和華は瑞希が好きなの?」



「っ…あ…っ、はぁ…っはぁ、んなわけないでしょ、…」



やっと離れて、息を吸っても、上手く呼吸を整えられない



「可愛いな、キスだけでこんな興奮しちゃうんだ、」



「な…興奮なんか、してない…んっ」



また、



私は逃げることも、抵抗することも出来ない。



「いや…っ」



「俺のものになるって言ったら、やめてあげる」



もう、なんだっていい…



「み…っ雅、のものに…」



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