女装系男子。

「雅…っ」



「み…瑞希!!」



瑞希が吃驚した顔でこちらを見ている。瑞希が来てくれただけですごく安心した



「瑞希やっぱ帰ってなかったんだな」



「雅、和華から離れろよ」



瑞希がブランコに近付くと雅は私をきつく抱き締めた



「嫌、さっき和華は私の物になったの、」



「勝手なこというんじゃねーよ」



「和華が認めたんだよ?ね?」



信じられないといった顔の瑞希に、言葉が詰まる



そんな私を見て瑞希は強い口調で続けた



「泣かせるまでやるなんて…お前らしくないじゃねーかよ、何でそんな…」



私、泣いてたんだ…



頬に触れると、涙で濡れていた



「ふふ、前に言ったでしょ?和華を壊して泣かせたいくらい大好きって、」



雅はさっきと同じように私の太股をなぞった



「っ…、」



「雅、やめろ」



「瑞希に関係無いでしょー?瑞希にとって和華は只の口が軽い女なんだもんね?」



雅は私の体を触るのを止めない。声を抑えるのが精一杯だった



「…、」



瑞希が真顔になり雅を見つめる



「お前に和華が壊されるなら、俺が守る」



なんて臭い台詞、でも今の私には最高に温かい台詞だった



「はぁん、まぁ、無理だろうけどね、」



< 23 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop