女装系男子。
さっきからずっと笑いを絶やさない雅、私は今までこの人と過ごしていたのか…
「ね?瑞希、俺らだけで話さない?一旦解散てことで」
「はぁ?和華送ってからな」
「大丈夫、近いから」
雅を睨む瑞希に声をかけるが聴いていないみたいだった
「それに一人で帰りたいから」
「…っ」
瑞希は一瞬悲しそうな目で私を見て、すぐに雅を睨んだ
何も言わずに立ち去ろうとした私に声がかかった
「初めてだったんでしょ?」
思いがけない言葉に思わず立ち止まる
「キス、初めてだったんでしょ?しかも舌入り」
「っっっっ!!」
大声で言うものだから思わずふりかえって雅を睨んだ
「顔真っ赤だよー可愛いな、」
恥ずかしくて走って公園から立ち去る
嫌だ、初めてがあんな…
口にさっきの感触が甦り、吐きそうになった