女装系男子。
「離して」
「冷たいなー、私達あんなことまでしたのに…」
私の腕をつかむ反対の手で自分の唇をさわる雅
「あんたが無理にしたんでしょ…?」
「怒んないでよ、ね?ちょっと来て」
腕を引かれ上履きのまま校舎裏に連れていかれる
「離してよ…ってかあんた部活の呼び出しは?」
「放置」
安心してた自分が馬鹿だった…
「ねー和華、和華は瑞希が好きなの?」
雅は校舎裏に来ると低い、男子になった
「す…好き、じゃない」
「俺は?」
「嫌、」
そう言うと雅は私を抱き寄せ私の顎を掴んだ
「どうしたら俺を好きになってくれんの?」
「…っ」
不適に笑う雅に、鼓動が早くなっていくのがわかった
「ドキドキしてるの?可愛い、」
額にキスをする雅から離れようとしても、まったく無意味だった
「離してよ…」
「ね、和華、俺ね、いつでも和華を犯せるんだよ、」
笑顔を絶やさず囁くような声で言った
「だ…だからなに…」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り響く
「あ、授業始まっちゃう…っ離してんむっ…」
雅は焦る私にゆっくりキスをした
回りから見たら女子同士してるように見えるんだろうな…
「ふふ、早く帰ろっか」
教室に戻ると、まだ教師は来ていなくて、ギリギリセーフだった
雅と一緒に教室に入ってきた私を見て、瑞希は悲しい顔をした
私は泣くのを堪えていた
それに気付いた瑞希は雅を睨んだ、