女装系男子。
「こ…この後どうするの…?」
「んー…じゃ、今クラスの子にメールしてみるね、雅の様子をさ」
瑞希は私から離れスマホをいじった
ピロリーン
「早っ!!」
ガラケーの私にはその返信の早さにびっくりした
「雅、帰ったって」
「え?」
「窓から飛び降りていったらしいよ」
「え!?」
普通に着地していったそうだけど、三階からって一体何者…
「大丈夫?戻れる?」
瑞希は俯いていた私の顔を覗きこんだ
「だ、大丈夫」
そう言うと瑞希はニコッと笑い、私の手を握った
教室の手前で瑞希は手を離した
「…大丈夫」
瑞希が呟いた
私に向けて言ったのかはわからないけど…
私達が教室に戻ると、皆は急に静かになった
驚いた表情、焦った表情、苦笑いをしている人
私達が席に着くと皆は段々いつも通りになっていった
中には「大丈夫?」と気にかけてくれた子もいた