女装系男子。
若林瑞希は私の手を離し、教室に戻っていった
「あ、あと瑞希って呼んでよ」
「は…?」
さっきの男子の声と似た女子の声で、若…瑞希は屈託の無い完璧な笑顔を見せた
私も教室に戻ると、皆席を立ったりしていて、休み時間みたいだった
まぁ高校の自習なんて休み時間みたいなものだしね…
自分の席に向かうと私の後ろの席で瑞希が寝息をたてていた
まつげ長いし肌も綺麗…本当に女子みたい…
「…なに見とれてんの?」
瑞希は目を閉じたまま言ったので焦った
「…見とれてない」
「ふふっ…」
そう言うと、瑞希は自習が終わるまで寝ていた