女装系男子。
「あ、瑞希、先生呼んでたよ」
「あ、うんわかったありがとー。みーちゃん達ごめんね、食べてて」
クラスの子が呼び掛けると瑞希は弁当を片付けて先生の元に向かっていった
雅と二人で弁当を食べて、移動教室の用意をする
「みーちゃん遅いね、説教かな?」
「さぁ…」
男子なのがバレた…なんてね、瑞希は器は完璧な女子だ
理科室に向かう廊下には誰もいなかった
「…雅」
「ん?」
「瑞希って、女の子らしい…よね」
皆からはやっぱり女子にみられているんだろうか
「ね、超女子力高い」
雅は、瑞希が男だなんて知ったらなんて思うんだろ…
後ろを振り返る。誰もいない
「み…雅…」
「どした?」
「み…瑞希が…」
言ったら、どうなるかわかってるよね?
男子の瑞希の言葉が頭に流れた
「瑞希がお…」
「和ー華」
後ろから私と雅の肩に腕を回してきた瑞希に、心臓が飛び出たかと思った
瑞希は口元だけの笑みを浮かべて私を睨んでいた
「あ、みーちゃんお疲れ、なんだったの?」
「身体測定の座高計り忘れてたみたい」