愛されない月姫
「じゃあ、行こうか。」

「うん」

私たちが教室から出ようとしたらドアの近くにいた沙希が

「お姉ちゃん、一緒に帰ろう」
と話しかけてきた。かなりびっくりしたが瑠璃が
「今日、私たち直接行かなきゃいけないところがあるからごめんね」

瑠璃の言葉に
「え、お姉ちゃん体調悪いんでしょどこ行くの」

「病院だよ。」
とっさに瑠璃がそれらしいことを答えた。

「でも、ここから病院いくならどうせ家の前通るでしょなら一緒に帰ろう」

ここまで言われたら帰るしかない。瑠璃と瞬時にアイコンタクトをし
「わかった、帰ろうか」

紗季は瑠璃に対してもブリッコをしてるから何か言われることはないだろう。瑠璃にブリッコがバレてると気付いてないみたいだし。

こうして私たちは沙希、瑠璃、私、というなんとも言えないメンツで帰った。
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