【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
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車に乗せられて、終始無言のまま

15~20分は経ったと思う。

着いた先は、とあるマンション。

駐車場らしき場所に入り

エンジンを停めた氷室部長に

私はやっと口を開いて聞いた。

「……あの。ここはどこですか?」

すると、氷室部長は

「…ああ。ここか?
俺が住むマンションだよ。
さあ…降りて。」

氷室部長は車を降りると

後部座席から

自分のバッグ、私のバッグと

スーパーの袋を持って

私が降りたのを確かめると

鍵をロックした。

「…あの。」

と、私が口を開こうとすると

「…細かい事は後だ。
寒いから入るよ。
足、また我慢してくれ。」

と、マンションの中に入り

郵便物を取ると

エレベーターに向かって

どんどん歩いて行く。

戸惑いながらも

私も後を追って行った。


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20階建てマンションの

17階角部屋が

氷室部長の自宅マンションだった。

「…さあ、どうぞ。入ってくれ。」

ドアを開けて誘導され

「…すいません。お邪魔します。」

と、私は玄関に入った。

「…スリッパ出すよ。」

と、一旦荷物を置いた氷室部長は

玄関横の靴収納棚から

スリッパが出して

私の目の前に置いた。

私は靴を脱いでスリッパを履いた。

氷室部長は玄関をロックすると

同じく靴を脱いでスリッパを履く。

再び荷物を持って

「…こっちだ。着いて来い。」

そう言った氷室は廊下を歩いて行く。

「…は、はい。」

私も後をついていった。

氷室部長は

「…さあ、入って。」

と、電気を点けると

私をリビングに案内した。










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