【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜

オフィスに戻り

自分のデスクのパソコンの

キーボードをうちながら

一口飲んで、また一口…。

自販機で買ったミルクティーが

喉を伝ってカラダに染み込まれてく。


ふう…。

一つ息を吐くと

さっきの事を思い出した。


営業部の給湯室。

暖簾の向こう側で

広報アルバイトの女の子が

氷室部長に堂々と

告白らしき事をしていたのを…。


柴田主任言ってたなぁ…。

あの子はしつこいって…。


そう言われると確かに

中までは見えなかったけど

廊下にまで聞こえていた

会話の内容で、女の子が氷室部長に

何度もアタックしていたような

感じに聞き取れた。

普段、女性には

そこまで声を荒げない氷室部長が

かなり怒っていたから

やっぱりそうなのかもしれない。


そこまでするほど好きだったんだね。

共感はできないけど

私にとっても氷室部長は

憧れの男性だし、あのルックスから

モテるのもわかるし

あの女の子の積極さが

少し羨ましかったり

圧倒されるような

気分になりそうだった。



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