【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
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氷室部長の作ってくれた

パスタもシチューも美味しかった。

「…シチューは昨日作って
冷蔵庫に入れておいたのを
温め直しただけだから
残り物食べさせてるみたいで悪いな…。
カラダ温まるかと思って…。」

向かい側で申し訳なさげに話す

氷室部長に私は

「…あっ、いえ…。そんな。
ありがとうございます。
とてもおいしいです!!」

と、食べ進めた。

お世辞じゃなくて

本当に美味しい…。

「…氷室部長は
お料理も上手なんですね!!」

思わず笑みが溢れた私を見て

「…そうか?一人暮らしが長いから
こんなの大した事じゃないが…。
…野村さん、やっと笑ってくれたな。」

と、氷室部長も優しい表情になり

口角をあげると

パスタを食べ進めていった。


氷室部長は食べ方が綺麗で

少しだけ見惚れてしまった。



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「…悪いな。
洗い物させてしまって…。」

食事の後シャワーに行った

氷室部長がリビングに戻って来た。


私はその間キッチンで

お皿を洗っていた。

「…いいえ。私こそすいません。
ごちそうになってしまって…。」

タオルで手を拭いた私は

ペコリと頭を下げた。

「…いや。
あんなのは大した事ないから、
それより野村さん
あっちに座らないか?」

冷蔵庫から何かの缶を

2つ取り出した氷室部長は

リビングにあるソファーを指差した。


「…今から話を聞きたいから。
詳しく聞く約束だろ?」

キッチンの電気を消し

氷室部長がソファーへと向かう。

「…はい。」

私も後に続いて氷室部長の隣に座った。


….あの話をしなきゃいけないんだ。


すると

「…はい、これ。乾杯しよう。」

氷室部長から渡されたのは

ノンアルコールチューハイだった。



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