【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
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あれ?…う……ん

寝返りが上手くうてずに目が覚めた。

辺りはまだ薄暗い。

でも、何だか凄くあったかい。

ベッドに備え付けのデジタル時計は

6:00になろうとしていた。

ずっと眠ってたんだ。

嫌な夢も見ずにぐっすりと眠った。

ふと横を向くと

スーッと寝息を立てて眠っている

氷室部長がいた。

腕枕をしてくれたまま…。

昨夜の事が夢じゃなかったと実感した。

私は、昨日…この人と

氷室部長とキスをして

腕枕をされて一緒に眠ったんだ。

『…好きだ。』

そう何度も囁かれながら…。

昨日満君と別れたばかりなのに

同時に氷室部長と一線を越えた。

本当はイケナイ事なのかもしれない。

でも

『絶望から救い出してやる。』

その言葉に私は救われた。

そして、氷室部長は紳士だった。

綺麗な寝顔だな…。

私は部長の頬をそっと撫でた。


段々寒さを感じ

段々視界がハッキリとして

私の目も覚めてきた。

喉が乾いて瞼もやっぱりピリピリ痛む。

何か…飲みたいな。

顔も洗いたいな。


私はゆっくりと体を起こすと

まだ寝息を立てて眠っている

氷室部長の肩に布団をかけ

まだ薄暗さの中、そっと寝室を出た。

洗面所の鏡で自分の顔を見たら

やっぱり凄く泣き腫れていた。

顔を洗って

お湯で濡らして絞ったタオルで

瞼を温めたら

「…気持ちいい。」

少し和らぐようで、瞼がスッキリした。

リビングに戻ってラグに座り

バッグのファスナーを開けると

着替えを出してサッと済ませた。

メイクをしようと

ポーチを出そうとした時

一緒に入っていた携帯が

チカチカと点滅していた。

















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