【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
少しだけ残業をして
パソコンを閉じた私は
バッグを持って周囲に挨拶すると
オフィスを出てスマホを取り出した。
さっきマナーモードが鳴っていた。
何だったんだろう?
また、何かのメルマガかな?
そう考えながらメールを見た。
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20:30に帰宅出来るから泊まりに来い。
久々に羽美花の手料理が食べたい。
冷蔵庫の中、適当に使ってくれ。
じゃあ、またあとで。
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メールの相手は
私の彼氏、咲輝翔さんからだった。
あっ…いけない!時間が…。
『今、メール見ました。
今から会社出るところです。
そのままマンションへ直行します。』
そう、返信するとスマホを仕舞い
急いで会社を後にした。
まだ時間はあるけど
彼は車通勤だから早めに行かないと…。
彼はたまに強引だ。
でも、『来い』と言われると
「うん」と素直に従う自分がいる。
何作ろうかなぁ…。
色々考えながら私は駅へと向かった。
何だかまるで麻美先輩と同じだ。
そう思いながら。