【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
豊島さんは私を見て驚いていた。
なぜここに?って
言いたそうな顔をしながら。
「…………。」
何を話したらいいかわからなくて
黙って私は見ているしかなかった。
「…野村さん、どうしてここに?」
豊島さんがそう聞いた時
「亜由子!」
近くに来た男性が
豊島さんの名前を呼ぶと
「…どうした?
なかなか来ないから。」
と、豊島さんの肩に手を回しながら
私の方を見て「あっ!!」と驚いた。
「…羽美花!?」
「……満君。」
私がかつて愛した元彼…満君だった。
満君は豊島さんの肩に回していた
手を離すと、私に一歩近づいて
「…今までどこにいたんだ!?
電話しても繋がらないし
メールも無視だし…。」
その顔は優しかった頃の
満君じゃなかった。
別の色に染まった別人みたいだ。
そんな顔をしても
悪いのはそっちなのに…。
私は満君を睨みつけた。
「…友人の家よ。
満君こそ…豊島さんをもう
『亜由子』なんて呼ぶ仲になったの?
私に電話したのも、どうせ言い訳か
『豊島さんと付き合う』って
言いたかっただけでしょ?」
「…なっ!?何を…。」
満君がバツの悪そうな顔をし始めた時
「野村さん、本当にごめんなさい!」
豊島さんが私に頭を下げて謝罪した。
私は一瞬、“えっ!?”と思いながら
「…謝られても私は…。」
と俯いた。
本当にどうしようもない。
「…満君も豊島さんも
付き合うのならいいじゃない。
私は…あの時
『別れよう』って言ったんだし。」
そう。
私にはもう氷室部長がいるから。
「…羽美花?…それでいいのか?」
満君が私を見る。
私は冷静な顔をしながら
「…私より、豊島さんがいいんでしょ?
私は…ずっと将来を考えるほど
満君を好きだったのに。
両親や兄も満君を
迎え入れるつもり万全だったのに。」
すると
「…羽美花…ごめん。
俺、豊島と結婚前提で付き合おうと
思うから、羽美花から別れを切り出して
くれた事に合意したいと思ってる。」
満君の口から決定的な言葉が出た。
なぜここに?って
言いたそうな顔をしながら。
「…………。」
何を話したらいいかわからなくて
黙って私は見ているしかなかった。
「…野村さん、どうしてここに?」
豊島さんがそう聞いた時
「亜由子!」
近くに来た男性が
豊島さんの名前を呼ぶと
「…どうした?
なかなか来ないから。」
と、豊島さんの肩に手を回しながら
私の方を見て「あっ!!」と驚いた。
「…羽美花!?」
「……満君。」
私がかつて愛した元彼…満君だった。
満君は豊島さんの肩に回していた
手を離すと、私に一歩近づいて
「…今までどこにいたんだ!?
電話しても繋がらないし
メールも無視だし…。」
その顔は優しかった頃の
満君じゃなかった。
別の色に染まった別人みたいだ。
そんな顔をしても
悪いのはそっちなのに…。
私は満君を睨みつけた。
「…友人の家よ。
満君こそ…豊島さんをもう
『亜由子』なんて呼ぶ仲になったの?
私に電話したのも、どうせ言い訳か
『豊島さんと付き合う』って
言いたかっただけでしょ?」
「…なっ!?何を…。」
満君がバツの悪そうな顔をし始めた時
「野村さん、本当にごめんなさい!」
豊島さんが私に頭を下げて謝罪した。
私は一瞬、“えっ!?”と思いながら
「…謝られても私は…。」
と俯いた。
本当にどうしようもない。
「…満君も豊島さんも
付き合うのならいいじゃない。
私は…あの時
『別れよう』って言ったんだし。」
そう。
私にはもう氷室部長がいるから。
「…羽美花?…それでいいのか?」
満君が私を見る。
私は冷静な顔をしながら
「…私より、豊島さんがいいんでしょ?
私は…ずっと将来を考えるほど
満君を好きだったのに。
両親や兄も満君を
迎え入れるつもり万全だったのに。」
すると
「…羽美花…ごめん。
俺、豊島と結婚前提で付き合おうと
思うから、羽美花から別れを切り出して
くれた事に合意したいと思ってる。」
満君の口から決定的な言葉が出た。