【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
【5章】
『彼』と『姫花(ひめばな)』の甘い時間
あなたは私の
『恩人』から『彼』になった。
私はあなたの
『後輩』から『姫』になった。
私の中で踏み倒され、引きちぎられ
砕け散ったはずの花々は
あなたからの愛の言葉と優しい光で
再び息を吹き返し
咲き誇ろうとしている。
もっと愛して欲しい…。
もっと触れて欲しい…。
もっと感じて欲しい…。
忘れさせてくれるぐらい
あなたの愛を咲かせて欲しい…。
私の中の花々から溢れて滴り落ちる
甘くて熱い愛の蜜。
「…ずっと好きだった。」
あなたは蜜を求める蝶のように
私を熱く見つめて、熱く求める。
「…あなたにずっと愛されたい。」
私もそれに応えるように
あなたを熱く見つめて、熱く求めた。
『彼』と『姫』の
後戻りの出来ない
蜜のように甘い時間が
……今始まろうとしている。