【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜

午前中、某企業へ出張に出かけた。

本当は部下と2人で行く予定だったが

当日になって、その部下が

急な病気で休むとの連絡があった。

駐車場が狭い会社だった事もあり

駅前駐車場に車を停めて電車で出かけ

無事に出張を済ませた後

企業の最寄り駅前の食堂で昼食を摂り

電車で再び駅に戻ってきた。

降りると、ホームはやはり暑い。

冷えたアイスコーヒーを飲んだら

確実に美味いと思うくらい

この暑さはキツイ。

自販機で缶コーヒーを買い

やっぱり美味いと

喫煙しながら飲み干し

さて、会社へ戻るとするか…。

と、煙草を設置してある灰皿に揉み消し

同じくゴミ箱に缶を捨てて

改札を通って駅を出た俺は

ある光景を目にした。


一人の女性が

出入口付近の花壇のそばで

しゃがみ込んで疼くまり

もう一人の女性は

自販機で購入したらしい

ペットボトルのミネラルウォーターを

その女性に渡して心配していた。

服装からして見た感じ

就活中の女子学生だろうか?

そう思いながら、気がつくと俺は

その2人のそばに駆け寄り

声をかけていた。

すると

しゃがみ込んでいた女性は

驚いた顔をして俺を見た。
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