【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
俺はその女性を見て“ドキッ”とした。
おそらく、この夏の暑さで
気分が悪くなって立ちくらみか何かで
動けなかったのだろう…。
真っ青な顔をしていたが
不謹慎ながら…美しかった。
柔らかな雰囲気と優し気な瞳。
本当に美しいと思った。
“何を考えてるんだ”と冷静になり
どうしたのか、彼女に尋ねても
やっぱりしんどいのか
緊張しているのかで
返答になっていない。
すると、彼女の代わりに
もう一人の女性が説明してくれた。
彼女達は短大生で
今から企業説明と採用試験の説明会に
向かうところだが
彼女が改札口出た途端に
立ちくらみをおこしたとの事。
歩けそうにない彼女を
置いていけないから
タクシーで行こうかと
提案していたとの事だった。
どこの会社で、何時からだ?と
俺は女子学生達に聞き返すと
ようやく
「…14時に…Sコーポレーション。」
と、彼女がそう呟いた。
俺は腕時計をチラリと見た。
時間は13:30になろうとしている。
…今ならまだ間に合う。
俺は彼女達に
ここで待つように言い残すと
駐車場へ駆け出していった。
そして、ロータリーに車を停め
彼女を抱きかかえて後部座席に乗せ
もう一人の女子学生も乗せて
俺は車を発進させた。
この時、一緒にいた女子学生が
後にT社の係長の菊田英慈と結婚する
旧姓:山谷花菜子で
美しいと思った女子学生こそが
俺が後に愛してやまない事になる
……野村羽美花だった。
おそらく、この夏の暑さで
気分が悪くなって立ちくらみか何かで
動けなかったのだろう…。
真っ青な顔をしていたが
不謹慎ながら…美しかった。
柔らかな雰囲気と優し気な瞳。
本当に美しいと思った。
“何を考えてるんだ”と冷静になり
どうしたのか、彼女に尋ねても
やっぱりしんどいのか
緊張しているのかで
返答になっていない。
すると、彼女の代わりに
もう一人の女性が説明してくれた。
彼女達は短大生で
今から企業説明と採用試験の説明会に
向かうところだが
彼女が改札口出た途端に
立ちくらみをおこしたとの事。
歩けそうにない彼女を
置いていけないから
タクシーで行こうかと
提案していたとの事だった。
どこの会社で、何時からだ?と
俺は女子学生達に聞き返すと
ようやく
「…14時に…Sコーポレーション。」
と、彼女がそう呟いた。
俺は腕時計をチラリと見た。
時間は13:30になろうとしている。
…今ならまだ間に合う。
俺は彼女達に
ここで待つように言い残すと
駐車場へ駆け出していった。
そして、ロータリーに車を停め
彼女を抱きかかえて後部座席に乗せ
もう一人の女子学生も乗せて
俺は車を発進させた。
この時、一緒にいた女子学生が
後にT社の係長の菊田英慈と結婚する
旧姓:山谷花菜子で
美しいと思った女子学生こそが
俺が後に愛してやまない事になる
……野村羽美花だった。