【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
笠置満はスキルアップと緊急応援の為
一時期A社に出向していた事があった。
気さくで人当たりの良い笠置は
周囲に好かれ、俺にも
良く話しかけてくるようになった。
しかし、ある日
A社に所用で来たと言う笠置は
廊下で会うなり俺に言った。
「…氷室課長
俺の彼女を助けて頂いて
ありがとうございました。」
「…彼女?」
何の事だかわからず、首を傾げると
「…彼女の名前は野村羽美花です。
説明会の日に氷室課長が
駅で彼女を助けて
会社まで送り届けた話を
経理の後輩から聞きました。」
「…はっ!?彼女?…あの子が?」
俺の心の中の何かが止まったような
衝撃的な言葉を聞いた。
笠置は話を続けた。
「…本当は俺があの日
研修会の担当でしたが
急な出張が入ったので
後輩が代理で担当しました。
羽美花は俺の友人の妹で
ずっと顔見知りでした。
研修会の時は
まだ付き合ってませんでしたが
最近、後輩から話を聞いて
俺…氷室課長に嫉妬しました。」
だから、俺…羽美花に告白しました。
今、俺は羽美花と.…付き合ってます。」
「………。」
なんて言えばいいのかわからなかった。
野村羽美花は笠置の彼女になったのか?
あの日の俺に嫉妬したから笠置は
彼女に告白したのか?
もう、彼女はコイツのモノなのか。
でも、俺は無理やり自身を抑えて
冷静なフリをしながら
「…そうか。世間は狭いな。
まあ、頑張れよ。」
俺はそう言うだけで精いっぱいだった。
しかし、笠置が去った後に感じた
この何とも言えない衝撃。
失うような寂しさ。
グサッと何かが刺さったような気持ち。
笠置の話を聞いてわかった事は
俺はいつの間にか、野村羽美花に対して
恋心を抱いていたと言う事だった。
そして、失恋したと言う事だった。
一時期A社に出向していた事があった。
気さくで人当たりの良い笠置は
周囲に好かれ、俺にも
良く話しかけてくるようになった。
しかし、ある日
A社に所用で来たと言う笠置は
廊下で会うなり俺に言った。
「…氷室課長
俺の彼女を助けて頂いて
ありがとうございました。」
「…彼女?」
何の事だかわからず、首を傾げると
「…彼女の名前は野村羽美花です。
説明会の日に氷室課長が
駅で彼女を助けて
会社まで送り届けた話を
経理の後輩から聞きました。」
「…はっ!?彼女?…あの子が?」
俺の心の中の何かが止まったような
衝撃的な言葉を聞いた。
笠置は話を続けた。
「…本当は俺があの日
研修会の担当でしたが
急な出張が入ったので
後輩が代理で担当しました。
羽美花は俺の友人の妹で
ずっと顔見知りでした。
研修会の時は
まだ付き合ってませんでしたが
最近、後輩から話を聞いて
俺…氷室課長に嫉妬しました。」
だから、俺…羽美花に告白しました。
今、俺は羽美花と.…付き合ってます。」
「………。」
なんて言えばいいのかわからなかった。
野村羽美花は笠置の彼女になったのか?
あの日の俺に嫉妬したから笠置は
彼女に告白したのか?
もう、彼女はコイツのモノなのか。
でも、俺は無理やり自身を抑えて
冷静なフリをしながら
「…そうか。世間は狭いな。
まあ、頑張れよ。」
俺はそう言うだけで精いっぱいだった。
しかし、笠置が去った後に感じた
この何とも言えない衝撃。
失うような寂しさ。
グサッと何かが刺さったような気持ち。
笠置の話を聞いてわかった事は
俺はいつの間にか、野村羽美花に対して
恋心を抱いていたと言う事だった。
そして、失恋したと言う事だった。