【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
*****
翌日
「…羽美花?…ちょっと大丈夫?」
ボーッとしていたらしい私は
花菜子に話しかけられ
「…えっ!?はっ!?
……あっ、ごめん…何だったっけ?」
慌てて花菜子に視線を向けた。
「…大丈夫?…って言っても
こんなに噂されたり、興味本位で
見られてると無理ないかな?」
花菜子は肘をつきながら私を見た。
…昼休み。
昨日聞けなかった人事課からの説明や
満君と豊島さんに関連する話を
花菜子は話してくれた。
満君と豊島さんの浮気行為は
証拠写真により確定し
2人は25日に呼び出され
事情聴取の末に全て認めた。
総務部は2人が嘘をつき
約束を破った悪質さを遺憾とした。
そして、豊島さんの満君に対する
好意的な想いを事前に察知していながら
出向を手助けし、疑惑発覚後も
事態を揉み消していた
経理部長にも監督責任不行きを
厳しく指摘した。
その結果、正式な処分が下るまでは
3人を自宅謹慎処分に
経理課長は厳重注意と3月分まで
毎月10%の減給処分となった。
豊島さんの正式な処分は
C社に委ねられるが
満君と経理部長は
Sコーポの子会社又は関連会社への
異動が避けられないらしい。
綿貫さんは昨日から主任代行となり
1月15日付には正式に主任になる事が
決まったとの事だった。
「…綿貫さんはもうやる気満々だよ。
『笠置さんに主任職を先越されたの
本当は悔しがってたから
人事課の正田さんとつるんで
敵対心もってたんじゃないか』って
産休中の高見さんに話したら
『薄々気づいてた』らしいよ。
『そのうち何かあるんじゃないかって
予感してた』って。
私は意外過ぎて驚いたけど。」
花菜子はお弁当の蓋を閉めると
「…羽美花…何だか上の空ね。
何だか、もう笠置さんの事なんて
どうでも良さそうに感じているように
見えるんだけど…違う?」
その指摘に私は“ドキッ”として
「…ゴホッ、ゴホッ。」
飲んでいたお茶が変な所へ入り
噎せてしまって咳き込んだ。
翌日
「…羽美花?…ちょっと大丈夫?」
ボーッとしていたらしい私は
花菜子に話しかけられ
「…えっ!?はっ!?
……あっ、ごめん…何だったっけ?」
慌てて花菜子に視線を向けた。
「…大丈夫?…って言っても
こんなに噂されたり、興味本位で
見られてると無理ないかな?」
花菜子は肘をつきながら私を見た。
…昼休み。
昨日聞けなかった人事課からの説明や
満君と豊島さんに関連する話を
花菜子は話してくれた。
満君と豊島さんの浮気行為は
証拠写真により確定し
2人は25日に呼び出され
事情聴取の末に全て認めた。
総務部は2人が嘘をつき
約束を破った悪質さを遺憾とした。
そして、豊島さんの満君に対する
好意的な想いを事前に察知していながら
出向を手助けし、疑惑発覚後も
事態を揉み消していた
経理部長にも監督責任不行きを
厳しく指摘した。
その結果、正式な処分が下るまでは
3人を自宅謹慎処分に
経理課長は厳重注意と3月分まで
毎月10%の減給処分となった。
豊島さんの正式な処分は
C社に委ねられるが
満君と経理部長は
Sコーポの子会社又は関連会社への
異動が避けられないらしい。
綿貫さんは昨日から主任代行となり
1月15日付には正式に主任になる事が
決まったとの事だった。
「…綿貫さんはもうやる気満々だよ。
『笠置さんに主任職を先越されたの
本当は悔しがってたから
人事課の正田さんとつるんで
敵対心もってたんじゃないか』って
産休中の高見さんに話したら
『薄々気づいてた』らしいよ。
『そのうち何かあるんじゃないかって
予感してた』って。
私は意外過ぎて驚いたけど。」
花菜子はお弁当の蓋を閉めると
「…羽美花…何だか上の空ね。
何だか、もう笠置さんの事なんて
どうでも良さそうに感じているように
見えるんだけど…違う?」
その指摘に私は“ドキッ”として
「…ゴホッ、ゴホッ。」
飲んでいたお茶が変な所へ入り
噎せてしまって咳き込んだ。