【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
*****
「…えっ!?」
「……。」
***
「…羽美花…辛かったね。
まさか、そんな所に
遭遇してしまってたなんて。」
「…うん。」
定時で仕事を無理やり切り上げて
いや、切り上げざるを得ない
今の状況下の中で
花菜子に時間を作って貰って
いつも利用している喫茶店に入り
昼休みに話しきれなかった話を
花菜子に聞いて貰っていた。
ただ…氷室部長と駅で会った事や
夜を共にして、キスや体を重ねて
一線を越えた事などは
まだ到底言えないから
言葉を選びながら話してた。
花菜子は相槌を打ちながら
「…笠置主任も豊島さんも最低!!」
「…別れて正解だね。」
と怒ってくれていたけど
話して暫く経った頃
抹茶ティーを啜っていた花菜子が
「…羽美花の話聞いてて思ったけど
昼休みにうわの空になっていたのは
笠置主任と豊島さんのこの話が
理由じゃないんでしょ?」
と口を開いた。
「…えっ!?何で…」
カフェオレを飲もうとした手が止まる。
「…図星だね、羽美花。
私達何年友人やってると思ってるの?
話のトーンで何となく感じた。
『笠置主任の件は、羽美花の中で既に
決着ついてるんじゃないか』って…。
『羽美花の心はもう別の所…ううん
別の人の所へ行ってしまってる』って
私は思うの…違う?」
「……。」
心の中を言い当てられたようで
でも『うん』と言えない私がいた。
「…笠置主任と豊島さんの浮気現場に
遭遇した後以降の…この連休中に
何かあったんでしょ?」
彼女の鋭い指摘に
「…何で…そう思うの?」
とチラリと花菜子を見ると
「…さっきも言った通り
話のトーンもあるけど
羽美花の体に答えが
書いてあるのに気づいちゃった。」
彼女は私を指差してクスっと笑った。
その一言に私は硬直した。
「……。」
体に書いてる?
だって別に何も特に…。
そう思っていると
…あっ!!
右手薬指の指輪に気がついた。
まさか…気づいたのってコレ?
すると
「…そうよ。
昼休みにその指輪にまず気づいたの。
それからもっと私気づいたの…。」
と、彼女は口を開いた。
「…えっ!?」
「……。」
***
「…羽美花…辛かったね。
まさか、そんな所に
遭遇してしまってたなんて。」
「…うん。」
定時で仕事を無理やり切り上げて
いや、切り上げざるを得ない
今の状況下の中で
花菜子に時間を作って貰って
いつも利用している喫茶店に入り
昼休みに話しきれなかった話を
花菜子に聞いて貰っていた。
ただ…氷室部長と駅で会った事や
夜を共にして、キスや体を重ねて
一線を越えた事などは
まだ到底言えないから
言葉を選びながら話してた。
花菜子は相槌を打ちながら
「…笠置主任も豊島さんも最低!!」
「…別れて正解だね。」
と怒ってくれていたけど
話して暫く経った頃
抹茶ティーを啜っていた花菜子が
「…羽美花の話聞いてて思ったけど
昼休みにうわの空になっていたのは
笠置主任と豊島さんのこの話が
理由じゃないんでしょ?」
と口を開いた。
「…えっ!?何で…」
カフェオレを飲もうとした手が止まる。
「…図星だね、羽美花。
私達何年友人やってると思ってるの?
話のトーンで何となく感じた。
『笠置主任の件は、羽美花の中で既に
決着ついてるんじゃないか』って…。
『羽美花の心はもう別の所…ううん
別の人の所へ行ってしまってる』って
私は思うの…違う?」
「……。」
心の中を言い当てられたようで
でも『うん』と言えない私がいた。
「…笠置主任と豊島さんの浮気現場に
遭遇した後以降の…この連休中に
何かあったんでしょ?」
彼女の鋭い指摘に
「…何で…そう思うの?」
とチラリと花菜子を見ると
「…さっきも言った通り
話のトーンもあるけど
羽美花の体に答えが
書いてあるのに気づいちゃった。」
彼女は私を指差してクスっと笑った。
その一言に私は硬直した。
「……。」
体に書いてる?
だって別に何も特に…。
そう思っていると
…あっ!!
右手薬指の指輪に気がついた。
まさか…気づいたのってコレ?
すると
「…そうよ。
昼休みにその指輪にまず気づいたの。
それからもっと私気づいたの…。」
と、彼女は口を開いた。