【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
つい、ボーッとなる私。
「…羽美花。」
名前を呼ばれて“ハッ”と気づくと
花菜子がさっきと違って
心配そうな顔をしていた。
「…あっ、ごめん。」
謝る私に
「…羽美花、約束してくれる?」
彼女が言った。
「…約束?」
首を傾げる私に
「…いつかでいいから
話せる時が来たらでいいから
ちゃんと話してくれる?
どうして、あの人とそうなったのか
…亜美ちゃんより先にね。」
と、彼女は優しく微笑んだ。
「…花菜子?」
「今は何かワケアリみたいだから
聞かない事にする。
でも…いつか必ず話して。
…あの人狙い多いから
ヤキモキするだろうけど
負けちゃダメだよ。」
「……うん。」
私は頷いた。
「でも、そんなに
高価なプレゼントを貰ってるなら
あの人は羽美花の事本気みたいだから
私は安心した。」
彼女は安心したような顔をした。
「…あのさぁ、花菜子。」
「…うん?何?」
私は紅くなりながら
「…なぜ、あの人だとわかったの?」
気になった事を聞いてみた。
すると
「何となくだけど
そんなに高価なプレゼントを
2つも買えるのは、お金持ちか
管理職クラス以上だと思ったし。
それにね、帰る前に
亜美ちゃんに会ったの。
その時、彼女言ってたの。」
「…な、何て?」
「『(あの人の)手の甲に
大きな絆創膏が貼ってあって
引っかき傷がはみ出てたから
どうしたのか聞いたら
家で昨日引っかいたって
本人はサラリと言ってたけど
あれはあやしいって思った』だって。
彼女はやっぱり鋭いよね。」
花菜子の言葉に私はさらに紅くなった。
心当たりがあったから。
昨夜、激しく抱かれた時に
いつの間にか、無我夢中で
私もあの人を求めていた。
何度目かの行為の時
爪を立ててしがみついた。
いつの間にか彼の腕と手の甲には
無数のひっかき傷が出来ていた。
それは私に咲いた華よりも
紅く滲んでいた。
あの傷も謝らないといけないと思った。
『会えない』と言われても
やっぱりもう会いたくて堪らない。
私は、彼を好きなんだと思う。
激しくても怖くても
彼のあの瞳が私を求めている。
あの瞳に吸い込まれた私は
もう溺れてしまってるんだと思う。
「…羽美花。」
名前を呼ばれて“ハッ”と気づくと
花菜子がさっきと違って
心配そうな顔をしていた。
「…あっ、ごめん。」
謝る私に
「…羽美花、約束してくれる?」
彼女が言った。
「…約束?」
首を傾げる私に
「…いつかでいいから
話せる時が来たらでいいから
ちゃんと話してくれる?
どうして、あの人とそうなったのか
…亜美ちゃんより先にね。」
と、彼女は優しく微笑んだ。
「…花菜子?」
「今は何かワケアリみたいだから
聞かない事にする。
でも…いつか必ず話して。
…あの人狙い多いから
ヤキモキするだろうけど
負けちゃダメだよ。」
「……うん。」
私は頷いた。
「でも、そんなに
高価なプレゼントを貰ってるなら
あの人は羽美花の事本気みたいだから
私は安心した。」
彼女は安心したような顔をした。
「…あのさぁ、花菜子。」
「…うん?何?」
私は紅くなりながら
「…なぜ、あの人だとわかったの?」
気になった事を聞いてみた。
すると
「何となくだけど
そんなに高価なプレゼントを
2つも買えるのは、お金持ちか
管理職クラス以上だと思ったし。
それにね、帰る前に
亜美ちゃんに会ったの。
その時、彼女言ってたの。」
「…な、何て?」
「『(あの人の)手の甲に
大きな絆創膏が貼ってあって
引っかき傷がはみ出てたから
どうしたのか聞いたら
家で昨日引っかいたって
本人はサラリと言ってたけど
あれはあやしいって思った』だって。
彼女はやっぱり鋭いよね。」
花菜子の言葉に私はさらに紅くなった。
心当たりがあったから。
昨夜、激しく抱かれた時に
いつの間にか、無我夢中で
私もあの人を求めていた。
何度目かの行為の時
爪を立ててしがみついた。
いつの間にか彼の腕と手の甲には
無数のひっかき傷が出来ていた。
それは私に咲いた華よりも
紅く滲んでいた。
あの傷も謝らないといけないと思った。
『会えない』と言われても
やっぱりもう会いたくて堪らない。
私は、彼を好きなんだと思う。
激しくても怖くても
彼のあの瞳が私を求めている。
あの瞳に吸い込まれた私は
もう溺れてしまってるんだと思う。