【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
その後正式な処分が下り
笠置満と経理部長は
それぞれ関連会社の地方営業所に
異動させられた。
もう二度とSコーポレーションの
敷居は跨げなくなった。
C社に戻された豊島亜由子は
依願退職したと聞いた。
満君と豊島さんが
その後も交際を続けているのかどうか
詳しくは知らないけど
一部の噂では
「別れたらしい。」とも聞いた。
笠置満は実家に謝罪に出向き
兄の奏翔が殴ったと聞いた。
総務部が調査中だと言っていた
満君の別の疑惑について
「…大した話じゃないし
羽美花がかつて愛した男の話に
君には傷ついて欲しくないし
俺もこれ以上嫉妬したり
傷つきたくない。」
彼はそれ以上教えてくれる事はなかった。
“知らぬが仏”がいいのかもしれないと
私も聞く事をやめた。
満君の謝罪を受けた日
『もう笠置満に未練はない』との
私の強い想いを
彼はちゃんとわかってくれた。
『…あの時は乱暴に抱いて悪かった。
笠置に嫉妬していた。
羽美花と会わないまま年を越すなんて
やっぱり無理だ…愛してる。』
再び愛を囁かれ、あなたの腕の中で
抱き締められながら新年を迎えた。
『…愛してる。
やっと君を手に入れた。』
と、微笑むあなたは
独占欲の強さを表に出すかのように
私を抱き締めて、濃厚なキスをして
何度も抱かれて、繋がって、果てて
再び全身に紅い華を咲かせた。
「…離さない。」
あなたは私の首元を指でなぞり
右手薬指にキスを落とし
何度も愛を注いで
私の心にも花を咲かせた。
あなたからの紅い華も独占欲も
私は愛おしく受け入れた。
この愛がずっと続いて欲しい。
今私の心に咲いている花が
枯れる事なく、咲き誇って欲しい。
あなたの『天使の花』になって
愛の花をずっとずっと…。
そう思いながら
あなたの愛に手を伸ばした。
「…私も離れたくない。」
そう言った私に
「…ああ、離れるな。」
と、あなたはたくさんキスをして
力いっぱい抱き締めた。
笠置満と経理部長は
それぞれ関連会社の地方営業所に
異動させられた。
もう二度とSコーポレーションの
敷居は跨げなくなった。
C社に戻された豊島亜由子は
依願退職したと聞いた。
満君と豊島さんが
その後も交際を続けているのかどうか
詳しくは知らないけど
一部の噂では
「別れたらしい。」とも聞いた。
笠置満は実家に謝罪に出向き
兄の奏翔が殴ったと聞いた。
総務部が調査中だと言っていた
満君の別の疑惑について
「…大した話じゃないし
羽美花がかつて愛した男の話に
君には傷ついて欲しくないし
俺もこれ以上嫉妬したり
傷つきたくない。」
彼はそれ以上教えてくれる事はなかった。
“知らぬが仏”がいいのかもしれないと
私も聞く事をやめた。
満君の謝罪を受けた日
『もう笠置満に未練はない』との
私の強い想いを
彼はちゃんとわかってくれた。
『…あの時は乱暴に抱いて悪かった。
笠置に嫉妬していた。
羽美花と会わないまま年を越すなんて
やっぱり無理だ…愛してる。』
再び愛を囁かれ、あなたの腕の中で
抱き締められながら新年を迎えた。
『…愛してる。
やっと君を手に入れた。』
と、微笑むあなたは
独占欲の強さを表に出すかのように
私を抱き締めて、濃厚なキスをして
何度も抱かれて、繋がって、果てて
再び全身に紅い華を咲かせた。
「…離さない。」
あなたは私の首元を指でなぞり
右手薬指にキスを落とし
何度も愛を注いで
私の心にも花を咲かせた。
あなたからの紅い華も独占欲も
私は愛おしく受け入れた。
この愛がずっと続いて欲しい。
今私の心に咲いている花が
枯れる事なく、咲き誇って欲しい。
あなたの『天使の花』になって
愛の花をずっとずっと…。
そう思いながら
あなたの愛に手を伸ばした。
「…私も離れたくない。」
そう言った私に
「…ああ、離れるな。」
と、あなたはたくさんキスをして
力いっぱい抱き締めた。