【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
【6章】
愛を阻む嫌がらせの始まり
前の恋愛のように
もう二度と傷つきたくないと
いつもいつも思っていた。
『あなたと幸せになりたい』
『天使の花になって
あなたのココロに花を咲かせたい』
『あなたの『姫花』でいたい。』
そう思っていた。
『愛してる』と私に囁く
あなたのココロにはいつも
私の花が咲いていると思っていた。
でも、あなたは私と将来を
添い遂げたいとは思ってないの?
私だけを愛してるんじゃなかったの?
新たな不安が私に纏わりつき
見えない迷路に迷い込んでしまった
私のココロは押しつぶされそうになり
足元は揺らぎ始めて恐くなる。
私のココロに咲いている花々は
あなたの愛を探して彷徨い始めた。
私を助けて…。
私だけを愛して…。
私だけって誓って…。
天使は傷ついた羽根を抱き締めながら
膝を抱えて震えていた。