【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
急いでエレベーターに乗り込んで
システムのフロアで降りた。
降りた先には
バッグを肩からかけていた花菜子と
同じく帰るところだった麻美先輩が
楽しそうに談笑していた。
私に気づいた花菜子が
「…羽美花!」
と、微笑みながら手を振った。
私はゆっくりと2人の前に辿り着いた。
「うーちゃんお疲れ様。
花菜子ちゃんと約束してるんでしょ?
もう、帰ってもいいよ。
私もちょうど帰るところだったし。
楽しんできてね。」
麻美先輩がニコニコしながら
「…お先に!!」
と、言って
手を振りながら帰っていった。
麻美先輩が行ってしまった後
花菜子が
「…お疲れ、羽美花。大丈夫?
さっき、麻美先輩が
『朝、うーちゃんの顔が
真っ青だった。』って言ってたから。」
「…あ…うん。」
頭の中が混乱して言葉が出せない私は
上手く返答出来ずにいた。
「…もう終われそう?
営業部に行ってたんでしょ?
…って、羽美花?…どうしたの!?」
花菜子が私を見て驚いた。
それは、私がポロリ…ポロリと
涙を流していたから。
さっきの氷室部長との事や
今までの誹謗中傷や
朝のメールの内容など
我慢できなくなってきた気持ちが
涙として溢れ出した。
……限界だった。
「どうしたの!?….羽美花?
ねぇ…何かあったの!?」
花菜子は私の肩に手を置いて
心配そうに顔を覗き込んだ。
「…ごめ…ん。」
私は首を横に振るしかなかった。
でも、本当は聞いて欲しい。
聞いて欲しかった。
花菜子がハンカチで私の涙を
軽くそっと拭いてくれる。
その優しさが染みて、嬉しいのに辛い。
涙が止まらない。
公私共に充実している花菜子。
大好きな人に愛されて、結婚して
大好きな人の赤ちゃんを出産した。
亜美ちゃんも正田主任と結婚して
男の子を出産した。
麻美先輩も婚約間近。
幸せがすぐ手を伸ばせるところまで
もう来ている。
なのに、私はどうして?
どうして私はこんなに
怯えさせられているんだろう?
脅かされているんだろう?
追い詰められているんだろう?
ただ、あの人を愛しただけなのに。
花菜子や亜美ちゃんと同じように
私にも愛する男性がいる…。
….ただ、それだけなのに。
システムのフロアで降りた。
降りた先には
バッグを肩からかけていた花菜子と
同じく帰るところだった麻美先輩が
楽しそうに談笑していた。
私に気づいた花菜子が
「…羽美花!」
と、微笑みながら手を振った。
私はゆっくりと2人の前に辿り着いた。
「うーちゃんお疲れ様。
花菜子ちゃんと約束してるんでしょ?
もう、帰ってもいいよ。
私もちょうど帰るところだったし。
楽しんできてね。」
麻美先輩がニコニコしながら
「…お先に!!」
と、言って
手を振りながら帰っていった。
麻美先輩が行ってしまった後
花菜子が
「…お疲れ、羽美花。大丈夫?
さっき、麻美先輩が
『朝、うーちゃんの顔が
真っ青だった。』って言ってたから。」
「…あ…うん。」
頭の中が混乱して言葉が出せない私は
上手く返答出来ずにいた。
「…もう終われそう?
営業部に行ってたんでしょ?
…って、羽美花?…どうしたの!?」
花菜子が私を見て驚いた。
それは、私がポロリ…ポロリと
涙を流していたから。
さっきの氷室部長との事や
今までの誹謗中傷や
朝のメールの内容など
我慢できなくなってきた気持ちが
涙として溢れ出した。
……限界だった。
「どうしたの!?….羽美花?
ねぇ…何かあったの!?」
花菜子は私の肩に手を置いて
心配そうに顔を覗き込んだ。
「…ごめ…ん。」
私は首を横に振るしかなかった。
でも、本当は聞いて欲しい。
聞いて欲しかった。
花菜子がハンカチで私の涙を
軽くそっと拭いてくれる。
その優しさが染みて、嬉しいのに辛い。
涙が止まらない。
公私共に充実している花菜子。
大好きな人に愛されて、結婚して
大好きな人の赤ちゃんを出産した。
亜美ちゃんも正田主任と結婚して
男の子を出産した。
麻美先輩も婚約間近。
幸せがすぐ手を伸ばせるところまで
もう来ている。
なのに、私はどうして?
どうして私はこんなに
怯えさせられているんだろう?
脅かされているんだろう?
追い詰められているんだろう?
ただ、あの人を愛しただけなのに。
花菜子や亜美ちゃんと同じように
私にも愛する男性がいる…。
….ただ、それだけなのに。