【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
***
「昨夜電話してないの!?
別に電話で話せる内容なら
遠慮せずにしたらいいじゃない!」
「………。」
昼休みになり花菜子と
いつもとは違う人通りの少ない場所で
昼食を摂っていた。
『会話を聞かれないように』との
花菜子の配慮だった。
でも、私が昨夜咲輝翔さんに
電話をしなかった話を聞いた花菜子は
途端に“信じられない”と
言いたげな顔をしていた。
「…まさか、羽美花。
氷室部長が関西行ってるからって
『元奥さんに会ってるんじゃないか』
とか、ネガティブに
考えてるんじゃないでしょうね?」
「………。」
花菜子の言葉に詰まってしまうと
「…もう!だから
ネガティブになっちゃダメって!!
そんなに気になるなら
迷惑を気にしないで電話しなさいよ!」
「…うん。」
「…それに、羽美花は
もっと“彼氏”を信じなさいよ!
部長が“バツイチ”なのを知ってて
告白を受け入れたのは羽美花でしょ?」
「…部長が“バツイチ”なのは
どう足掻いても消せない過去。
将来を考えてもいるなら
それは受け入れるしかないし
気になるなら、包み隠さずに
前の結婚の事を教えて貰って
今回の真相も本当なのかどうか
きちんと確かめなさい!!」
「…うん。」
「…羽美花は氷室部長と
別れたくないんでしょ?
氷室部長と結婚したいんでしょ?」
…結婚。
頭の中に浮かんだ二文字の言葉。
花菜子や亜美ちゃんを見て
羨ましいと思っていた。
前の恋愛の相手とも正直考えていた。
でも、それは叶う事がなかった。
いや、あの彼とはしなくて良かった。
でも、今度は違う。
「…結婚したい…別れたくない。」
そうポツリと呟いた。
あの甲田と言う男性に
誹謗中傷され続けても
追い詰められている今でも
私から別れを切り出さないのは
…氷室咲輝翔を愛しているんだ。
コントロール出来なかった状況でも
あの人を拒絶しても
やっぱり大好きなんだって…。
「…ありがとう…花菜子。
私、今夜電話する。
きちんと謝って、会って話をするね。」
「…うん、頑張ってね。
私、今度こそは
羽美花に頑張って欲しい。」
花菜子は私の肩に手を置いて
優しく微笑んでくれた。
「昨夜電話してないの!?
別に電話で話せる内容なら
遠慮せずにしたらいいじゃない!」
「………。」
昼休みになり花菜子と
いつもとは違う人通りの少ない場所で
昼食を摂っていた。
『会話を聞かれないように』との
花菜子の配慮だった。
でも、私が昨夜咲輝翔さんに
電話をしなかった話を聞いた花菜子は
途端に“信じられない”と
言いたげな顔をしていた。
「…まさか、羽美花。
氷室部長が関西行ってるからって
『元奥さんに会ってるんじゃないか』
とか、ネガティブに
考えてるんじゃないでしょうね?」
「………。」
花菜子の言葉に詰まってしまうと
「…もう!だから
ネガティブになっちゃダメって!!
そんなに気になるなら
迷惑を気にしないで電話しなさいよ!」
「…うん。」
「…それに、羽美花は
もっと“彼氏”を信じなさいよ!
部長が“バツイチ”なのを知ってて
告白を受け入れたのは羽美花でしょ?」
「…部長が“バツイチ”なのは
どう足掻いても消せない過去。
将来を考えてもいるなら
それは受け入れるしかないし
気になるなら、包み隠さずに
前の結婚の事を教えて貰って
今回の真相も本当なのかどうか
きちんと確かめなさい!!」
「…うん。」
「…羽美花は氷室部長と
別れたくないんでしょ?
氷室部長と結婚したいんでしょ?」
…結婚。
頭の中に浮かんだ二文字の言葉。
花菜子や亜美ちゃんを見て
羨ましいと思っていた。
前の恋愛の相手とも正直考えていた。
でも、それは叶う事がなかった。
いや、あの彼とはしなくて良かった。
でも、今度は違う。
「…結婚したい…別れたくない。」
そうポツリと呟いた。
あの甲田と言う男性に
誹謗中傷され続けても
追い詰められている今でも
私から別れを切り出さないのは
…氷室咲輝翔を愛しているんだ。
コントロール出来なかった状況でも
あの人を拒絶しても
やっぱり大好きなんだって…。
「…ありがとう…花菜子。
私、今夜電話する。
きちんと謝って、会って話をするね。」
「…うん、頑張ってね。
私、今度こそは
羽美花に頑張って欲しい。」
花菜子は私の肩に手を置いて
優しく微笑んでくれた。