【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
咲輝翔さん。
私は受け入れるから
離さない…逃がさないと言ったのなら
私との未来を考えて欲しい。
静花さんが再び離婚しても
『復縁』するなんて言わないで。
あの男性の話は嘘だと言って。
私だけを見つめていて欲しい。
助けて…咲輝翔さん。
不安で苦しいの…恐いの…。
『羽美花ちゃん大丈夫?』
誰かが私を呼んでいる。
あれ?私…どうしたんだろう?
薄っすらと目を開ける。
少し眩しくて目を細めた。
見慣れない高い天井。
左右にベージュのカーテン。
鼻につく独特の臭い。
私の鼻と口に何かが被さってる。
「…あっ、目を開けた!!
羽美花ちゃん気がついた?」
誰かが私を見下ろしていた。
可愛い人…この人は確か
「………茉優莉…先輩?」
「…そうよ。
良かった…気がついて。
ここはA病院の個室よ。」
茉優莉先輩はそう言うと
ナースコールを押した。
数分して看護師さんと
医師らしき白衣男性が入ってきた。
「…野村さん、気がつきましたね?
まだ動いちゃダメですよ。
酸素マスクは外しますけど
まだ点滴はもう暫くお待ち下さいね。」
看護師さんが私に声をかけて
酸素マスクを外した。
私、何で…?
何でここに…?
そう、ぼんやりと考えていると
「…羽美花ちゃん覚えてる?
企画デザイン開発部で倒れたのよ。」
…あっ。
ぼんやりしている記憶が
何となく思い出せた気がした。
…そう言えば私。
立ち上がった時
急にみぞおちが痛くなって
クラッときたんだっけ?
その後、どこかにぶつかって…。
そう言えば、藤堂部長に起こされて
周囲が騒がしくなったような…。
それ以降の記憶がない…。
私…倒れたの?
すると
「…野村羽美花さんで宜しいですか?」
私は看護師の傍にいた
男性医師に話しかけられた。
ボーッとしたままコクンと頷くと
「…野村さん。
あなたはご自分の体に
かなりご無理をされてたみたいですね。
お若いとは言え、こんなになるまで
自分を追い詰めてはいけませんよ。」
男性医師はそう言って
私に症状を告げた。
私は受け入れるから
離さない…逃がさないと言ったのなら
私との未来を考えて欲しい。
静花さんが再び離婚しても
『復縁』するなんて言わないで。
あの男性の話は嘘だと言って。
私だけを見つめていて欲しい。
助けて…咲輝翔さん。
不安で苦しいの…恐いの…。
『羽美花ちゃん大丈夫?』
誰かが私を呼んでいる。
あれ?私…どうしたんだろう?
薄っすらと目を開ける。
少し眩しくて目を細めた。
見慣れない高い天井。
左右にベージュのカーテン。
鼻につく独特の臭い。
私の鼻と口に何かが被さってる。
「…あっ、目を開けた!!
羽美花ちゃん気がついた?」
誰かが私を見下ろしていた。
可愛い人…この人は確か
「………茉優莉…先輩?」
「…そうよ。
良かった…気がついて。
ここはA病院の個室よ。」
茉優莉先輩はそう言うと
ナースコールを押した。
数分して看護師さんと
医師らしき白衣男性が入ってきた。
「…野村さん、気がつきましたね?
まだ動いちゃダメですよ。
酸素マスクは外しますけど
まだ点滴はもう暫くお待ち下さいね。」
看護師さんが私に声をかけて
酸素マスクを外した。
私、何で…?
何でここに…?
そう、ぼんやりと考えていると
「…羽美花ちゃん覚えてる?
企画デザイン開発部で倒れたのよ。」
…あっ。
ぼんやりしている記憶が
何となく思い出せた気がした。
…そう言えば私。
立ち上がった時
急にみぞおちが痛くなって
クラッときたんだっけ?
その後、どこかにぶつかって…。
そう言えば、藤堂部長に起こされて
周囲が騒がしくなったような…。
それ以降の記憶がない…。
私…倒れたの?
すると
「…野村羽美花さんで宜しいですか?」
私は看護師の傍にいた
男性医師に話しかけられた。
ボーッとしたままコクンと頷くと
「…野村さん。
あなたはご自分の体に
かなりご無理をされてたみたいですね。
お若いとは言え、こんなになるまで
自分を追い詰めてはいけませんよ。」
男性医師はそう言って
私に症状を告げた。