【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
「…きちんと話し合ってね。
貴晶さんは氷室さんに
今回の事を話したらしいし
羽美花ちゃんが甲田って男性に
“復縁話”を言われた事
“誹謗中傷”されていた事も
菊田さんや他の人からも
連絡があったみたいだから
既に耳に入ってるし
氷室さんは絶対に
羽美花ちゃんを見捨てずに
守ってくれるはずだから
信じてあげて…ね?」
「…はい。」
素直に言えた。
「…羽美花ちゃんも氷室さんを
好き…でしょ?
幸せになりたいと思ってる…でしょ?」
「…はい…好き…です。
…思って…ます。」
涙が溢れながらも
素直な気持ちを口に出来た。
その時
“コンコン”
病室の扉がノックされ
看護師さんが入ってきた。
「あのぅ…お付き添いの方…。
すいません…。
藤堂さん…御主人が来られてまして…。
『妻を呼んで欲しい』と
ナースステーションの方でお待ちなので
ちょっとお願い出来ますか?」
「…あっ、はい。今行きます。」
そう言った茉優莉先輩は
「…ごめんね。
話が途中になっちゃったけど
ちょっと、行ってくるね。」
と、椅子から立ち上がって進むと
扉を閉めて行ってしまった。
その後の私は
代わりに入ってきた看護師さんによって
点滴の針を抜かれた。
起き上がった私は
今まで気づかなかったけど
制服を脱がされて検査着姿だった。
私服がロッカーに入ったままだろうと
気を利かせて持ってきてくれた
先輩のワンピースを拝借する事になり
カーテンを閉めて検査着を脱いだ私は
先輩が用意してくれた
水色のワンピースに袖を通した。
“ふわっ”と先輩のコロンの香りがした。
カーテンを開けると
「…お付き添いの方、お呼びしますね。
お帰りの際、処方箋お渡ししますね。」
看護師さんは使用済の検査着を持って
扉を開けると向こう側にいる
先輩か藤堂部長らしき人に
「お着替え済みましたのでどうぞ。」
と、声をかけて出て行った。
すると
すぐに扉を開けて誰かが入ってきた。
半閉め状態のカーテンで
誰かはわからないけど
私は先輩だと思っていた。
しかし、カーテンを少し開けて
入ってきたその人を見た途端
「……あっ!!」
私は目を見開いた。
貴晶さんは氷室さんに
今回の事を話したらしいし
羽美花ちゃんが甲田って男性に
“復縁話”を言われた事
“誹謗中傷”されていた事も
菊田さんや他の人からも
連絡があったみたいだから
既に耳に入ってるし
氷室さんは絶対に
羽美花ちゃんを見捨てずに
守ってくれるはずだから
信じてあげて…ね?」
「…はい。」
素直に言えた。
「…羽美花ちゃんも氷室さんを
好き…でしょ?
幸せになりたいと思ってる…でしょ?」
「…はい…好き…です。
…思って…ます。」
涙が溢れながらも
素直な気持ちを口に出来た。
その時
“コンコン”
病室の扉がノックされ
看護師さんが入ってきた。
「あのぅ…お付き添いの方…。
すいません…。
藤堂さん…御主人が来られてまして…。
『妻を呼んで欲しい』と
ナースステーションの方でお待ちなので
ちょっとお願い出来ますか?」
「…あっ、はい。今行きます。」
そう言った茉優莉先輩は
「…ごめんね。
話が途中になっちゃったけど
ちょっと、行ってくるね。」
と、椅子から立ち上がって進むと
扉を閉めて行ってしまった。
その後の私は
代わりに入ってきた看護師さんによって
点滴の針を抜かれた。
起き上がった私は
今まで気づかなかったけど
制服を脱がされて検査着姿だった。
私服がロッカーに入ったままだろうと
気を利かせて持ってきてくれた
先輩のワンピースを拝借する事になり
カーテンを閉めて検査着を脱いだ私は
先輩が用意してくれた
水色のワンピースに袖を通した。
“ふわっ”と先輩のコロンの香りがした。
カーテンを開けると
「…お付き添いの方、お呼びしますね。
お帰りの際、処方箋お渡ししますね。」
看護師さんは使用済の検査着を持って
扉を開けると向こう側にいる
先輩か藤堂部長らしき人に
「お着替え済みましたのでどうぞ。」
と、声をかけて出て行った。
すると
すぐに扉を開けて誰かが入ってきた。
半閉め状態のカーテンで
誰かはわからないけど
私は先輩だと思っていた。
しかし、カーテンを少し開けて
入ってきたその人を見た途端
「……あっ!!」
私は目を見開いた。