【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
暫くの間
熱いキスに酔いしれていた私達。
だけど、唇が離れた途端
ここは病院だった事をお互いに感じて
クスッと笑いあった。
「…ごめん。夢中になり過ぎた。
羽美花は具合悪いのにな。
…カラダ痛くないか?」
咲輝翔さんは私の顔を見ながら
背中を優しく撫でてくれた。
「…もう点滴は済んだんだろう?
ここから出ようか…。
藤堂と茉優莉ちゃんが待ってくれてる。
俺達を送ってくれるらしい。
薬局にも寄ってくれるから
薬を貰いに行かなきゃな?
あっ、それと、羽美花は治るまで
俺のマンションで過ごすよ。
これは決定事項で拒否権はない。
『何かしよう』と思わなくていい。
夕飯は俺が作ってやるから
絶対に少しずつでも食べろよな?」
『わかったか?』と聞かれて
私に拒否権はないのだから
コクンと頷くと
「…はい。ありがとうございます。
…お願いします。」
そう答えるしかなかった。
「…いいこだ。」
彼は優しく微笑んで
私の体を再び離すと
ポケットから取り出したハンカチで
頬に伝う涙を拭いてくれた。
「…夜にちゃんと話すから。」
もう一度触れるだけのキスをして
私を優しくベッドから下ろした。
そして、荷物を持つと
「…寄りかかっていいから。」
私の肩をそっと抱き寄せながら
ゆっくりと歩き出した。
まだまだ変な気分だけど
あんなに辛かったはずの傷ついた体は
じわじわと痛みが引いていくように
優しい空気に包まれた。
暗闇に震えて泣いていた花々も
欲しかった愛と温もりが再び注ぎ込まれ
明るい光を再び取り戻した。
その後、咲輝翔さんと私は
待っていてくれた藤堂部長と
茉優莉先輩と一緒に病院を後にして
部長の車に乗せられた。
途中、彼が私の代わりに
薬局へ寄ってくれた以外は
マンションに着くまでの間
藤堂部長が運転する車の中で
彼の肩に凭れかかってウトウトしていた。
そんな私を彼も
優しく引き寄せて支えていてくれた。
熱いキスに酔いしれていた私達。
だけど、唇が離れた途端
ここは病院だった事をお互いに感じて
クスッと笑いあった。
「…ごめん。夢中になり過ぎた。
羽美花は具合悪いのにな。
…カラダ痛くないか?」
咲輝翔さんは私の顔を見ながら
背中を優しく撫でてくれた。
「…もう点滴は済んだんだろう?
ここから出ようか…。
藤堂と茉優莉ちゃんが待ってくれてる。
俺達を送ってくれるらしい。
薬局にも寄ってくれるから
薬を貰いに行かなきゃな?
あっ、それと、羽美花は治るまで
俺のマンションで過ごすよ。
これは決定事項で拒否権はない。
『何かしよう』と思わなくていい。
夕飯は俺が作ってやるから
絶対に少しずつでも食べろよな?」
『わかったか?』と聞かれて
私に拒否権はないのだから
コクンと頷くと
「…はい。ありがとうございます。
…お願いします。」
そう答えるしかなかった。
「…いいこだ。」
彼は優しく微笑んで
私の体を再び離すと
ポケットから取り出したハンカチで
頬に伝う涙を拭いてくれた。
「…夜にちゃんと話すから。」
もう一度触れるだけのキスをして
私を優しくベッドから下ろした。
そして、荷物を持つと
「…寄りかかっていいから。」
私の肩をそっと抱き寄せながら
ゆっくりと歩き出した。
まだまだ変な気分だけど
あんなに辛かったはずの傷ついた体は
じわじわと痛みが引いていくように
優しい空気に包まれた。
暗闇に震えて泣いていた花々も
欲しかった愛と温もりが再び注ぎ込まれ
明るい光を再び取り戻した。
その後、咲輝翔さんと私は
待っていてくれた藤堂部長と
茉優莉先輩と一緒に病院を後にして
部長の車に乗せられた。
途中、彼が私の代わりに
薬局へ寄ってくれた以外は
マンションに着くまでの間
藤堂部長が運転する車の中で
彼の肩に凭れかかってウトウトしていた。
そんな私を彼も
優しく引き寄せて支えていてくれた。