【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
******
それから数時間経って
私は咲輝翔さんと話をしていた。
ソファーの下のラグの上で
彼の足の間に挟まれ
背後から抱き締められるように
座らされた私は
彼の胸に背中を凭れさせた。
処方された薬が効いてきているのか
あるいは彼がいてくれる安心感なのか
まだ熱はあるものの
気分は少しずつ落ち着いてきていた。
「…しんどくなったら言えよ。」
私の顔を覗き込む彼に
「…はい。」と、私は頷いた。
*********
初めに話してくれたのは
私が研修会に行った日に
甲田静一から聞かされた
咲輝翔さんと静花さんの
嘘の『復縁』の話と
社内メールに届いた誹謗中傷と
ポストに投函されていた
誹謗中傷に関する手紙についてだった。
「…えっ!…そんな…。」
私はその話を聞いて愕然とさせられた。
…なぜならこの件には
甲田静一の他に黒幕がいて
その黒幕が主導しながら共謀して
私に嫌がらせをしていたと言う事が
わかったから。
そして、その黒幕の名前を聞いた時
さらに愕然とさせられた。
そんな私の手を
「…大丈夫だから。」
彼が“キュッ”と触れた。
…その黒幕の正体は
笠置満の高校時代の後輩であり
笠置の元カノであり
笠置を私から略奪するのが目的で
C社から経理部に出向して
笠置に近づいて浮気に発展して
私から笠置を略奪する目的を
達成して、成功したけど
浮気行為を私に見られた上に
笠置満を恨む人達の奔走によって
浮気の証拠写真も見つかり
笠置と共に職場やSコーポを
追われる立場になり
C社に戻されたものの
最終的に依願退職まで追いやられて
笠置と同様に私の視界から去って行った
……豊島亜由子だったから。
それから数時間経って
私は咲輝翔さんと話をしていた。
ソファーの下のラグの上で
彼の足の間に挟まれ
背後から抱き締められるように
座らされた私は
彼の胸に背中を凭れさせた。
処方された薬が効いてきているのか
あるいは彼がいてくれる安心感なのか
まだ熱はあるものの
気分は少しずつ落ち着いてきていた。
「…しんどくなったら言えよ。」
私の顔を覗き込む彼に
「…はい。」と、私は頷いた。
*********
初めに話してくれたのは
私が研修会に行った日に
甲田静一から聞かされた
咲輝翔さんと静花さんの
嘘の『復縁』の話と
社内メールに届いた誹謗中傷と
ポストに投函されていた
誹謗中傷に関する手紙についてだった。
「…えっ!…そんな…。」
私はその話を聞いて愕然とさせられた。
…なぜならこの件には
甲田静一の他に黒幕がいて
その黒幕が主導しながら共謀して
私に嫌がらせをしていたと言う事が
わかったから。
そして、その黒幕の名前を聞いた時
さらに愕然とさせられた。
そんな私の手を
「…大丈夫だから。」
彼が“キュッ”と触れた。
…その黒幕の正体は
笠置満の高校時代の後輩であり
笠置の元カノであり
笠置を私から略奪するのが目的で
C社から経理部に出向して
笠置に近づいて浮気に発展して
私から笠置を略奪する目的を
達成して、成功したけど
浮気行為を私に見られた上に
笠置満を恨む人達の奔走によって
浮気の証拠写真も見つかり
笠置と共に職場やSコーポを
追われる立場になり
C社に戻されたものの
最終的に依願退職まで追いやられて
笠置と同様に私の視界から去って行った
……豊島亜由子だったから。