【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
その言葉通り
戸叶は6月のジューンブライドに
見合いで知り合った
大手企業の取引先の御令嬢と結婚した。
結婚式に招待された俺は
横浜へ行き、戸叶と花嫁を祝福した。
明るい静花とは違う
大人しそうな印象だが
さすが御令嬢とあって
大切に育てられた可愛らしさはあった。
一方、静花は
戸叶との復縁の希望は消滅し
別の人と結婚してしまった
元彼への断ち切れない未練に
すっかり弱っているようだった。
仕事も相変わらず出張が多い生活も
重なってか
あんなに明るかった女性なのに
俺の前では酷く落ち込んで
か弱くなった。
相変わらず俺は時々呼び出されて
一緒に酒を飲んでは
『….好きだったのに』
と、未練話を散々聞かされて
俺は涙脆くなった彼女を慰める。
そんな時
“彼女が好きだ…。”
“俺を見て欲しい…。”
静花に対して
再び募る想いを寄せるようになった。
俺が守ってやりたいと思った。
俺なら傍にいてやれる。
戸叶の代わりにどれだけでも
甘えて欲しかった。
もう、戸叶は他人のもの…。
他の女性と結婚したのだから
静花は近づく事は出来ない。
ならば
俺が静花を大事にしたいと思った。
戸叶は6月のジューンブライドに
見合いで知り合った
大手企業の取引先の御令嬢と結婚した。
結婚式に招待された俺は
横浜へ行き、戸叶と花嫁を祝福した。
明るい静花とは違う
大人しそうな印象だが
さすが御令嬢とあって
大切に育てられた可愛らしさはあった。
一方、静花は
戸叶との復縁の希望は消滅し
別の人と結婚してしまった
元彼への断ち切れない未練に
すっかり弱っているようだった。
仕事も相変わらず出張が多い生活も
重なってか
あんなに明るかった女性なのに
俺の前では酷く落ち込んで
か弱くなった。
相変わらず俺は時々呼び出されて
一緒に酒を飲んでは
『….好きだったのに』
と、未練話を散々聞かされて
俺は涙脆くなった彼女を慰める。
そんな時
“彼女が好きだ…。”
“俺を見て欲しい…。”
静花に対して
再び募る想いを寄せるようになった。
俺が守ってやりたいと思った。
俺なら傍にいてやれる。
戸叶の代わりにどれだけでも
甘えて欲しかった。
もう、戸叶は他人のもの…。
他の女性と結婚したのだから
静花は近づく事は出来ない。
ならば
俺が静花を大事にしたいと思った。