【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
初めて静花のアパートで
手料理を堪能した時
素朴な味で美味しかった。
料理は苦手だと言う彼女だけど
本当に美味しかったし
俺の為に作ってくれる気持ちが
何よりも嬉しかった。
その夜、俺は気持ちを抑えきれず
彼女を抱き締めて押し倒し
彼女の甘い匂いが漂うベッドで
体を重ねて初めて抱いた。
俺の腕の中で喘ぐ彼女。
欲しかったこの体温と
透き通るように綺麗な素肌。
泣きそうになる気持ちを律動に込めて
果てるまで夢中で愛した。
***
交際を続けていく中で
静花に会う度に
“早く自分のモノにしてしまいたい”
そんな欲望と衝動に駆られる。
戸叶はもう関係ないのに
静花がアイツと過ごした数年の月日。
その事が頭をよぎる。
そして
大学時代の友人と再会して飲んだ時に
意外な話を聞かされた。
「…この間な、戸叶に会ったんだよ。
ハッキリ聞いたワケじゃねえけど
アイツ、結婚したばっかしなのに
上手くいってなさそうだぜ?」
「…はっ!?」
最近会ってなかった俺は
友人の話に驚くと
「…忠告しとくけど。」
と、前置きした友人が
「…甲田の耳に入れるなよ。
万が一だけどよ
戸叶んとこにフラフラ行っちまうとか
昔の恋の再燃とかだって
なきにしもあらずだからよ…。
アイツら付き合い長かったしよ。
…氷室も早く結婚しろよ。
で、甲田に子ども産んで貰えよ。」
と、真面目な顔で俺に言った。
その言葉に俺はますます
俺の中で“結婚”を意識していくように
なっていた。
早く周囲に…戸叶に
見せつけたかったのもあった。
静花に俺の子どもを産んで欲しい。
俺のものにしてしまいたい…。
そう思う気持ちもあった。
独占欲が芽生え
とうとう我慢出来ず
まだ入社2年目であり
24歳ではあるが
昇進候補になっているし
出世は約束されている。
俺は賭けに出た。
交際半年にも満たないが
その年の9月始めに
「…結婚して欲しい。」
俺は静花にプロポーズした。
手料理を堪能した時
素朴な味で美味しかった。
料理は苦手だと言う彼女だけど
本当に美味しかったし
俺の為に作ってくれる気持ちが
何よりも嬉しかった。
その夜、俺は気持ちを抑えきれず
彼女を抱き締めて押し倒し
彼女の甘い匂いが漂うベッドで
体を重ねて初めて抱いた。
俺の腕の中で喘ぐ彼女。
欲しかったこの体温と
透き通るように綺麗な素肌。
泣きそうになる気持ちを律動に込めて
果てるまで夢中で愛した。
***
交際を続けていく中で
静花に会う度に
“早く自分のモノにしてしまいたい”
そんな欲望と衝動に駆られる。
戸叶はもう関係ないのに
静花がアイツと過ごした数年の月日。
その事が頭をよぎる。
そして
大学時代の友人と再会して飲んだ時に
意外な話を聞かされた。
「…この間な、戸叶に会ったんだよ。
ハッキリ聞いたワケじゃねえけど
アイツ、結婚したばっかしなのに
上手くいってなさそうだぜ?」
「…はっ!?」
最近会ってなかった俺は
友人の話に驚くと
「…忠告しとくけど。」
と、前置きした友人が
「…甲田の耳に入れるなよ。
万が一だけどよ
戸叶んとこにフラフラ行っちまうとか
昔の恋の再燃とかだって
なきにしもあらずだからよ…。
アイツら付き合い長かったしよ。
…氷室も早く結婚しろよ。
で、甲田に子ども産んで貰えよ。」
と、真面目な顔で俺に言った。
その言葉に俺はますます
俺の中で“結婚”を意識していくように
なっていた。
早く周囲に…戸叶に
見せつけたかったのもあった。
静花に俺の子どもを産んで欲しい。
俺のものにしてしまいたい…。
そう思う気持ちもあった。
独占欲が芽生え
とうとう我慢出来ず
まだ入社2年目であり
24歳ではあるが
昇進候補になっているし
出世は約束されている。
俺は賭けに出た。
交際半年にも満たないが
その年の9月始めに
「…結婚して欲しい。」
俺は静花にプロポーズした。