【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
「…その話を聞いた途端に
悪い事だと思っていながらも
もう、肇は私を好きでなくても
もう一度だけ、会いたくて堪らなくて
千華子には婚約中である事や
結婚式が来月である事を内緒にして
適当な理由を言って、懇願して
肇の連絡先と住所を聞き出した。
….そして、神戸出張の日を利用して
肇に連絡した私は彼のアパートまで
会いに行ったの。」
…俺はあの頃
凄く幸せで堪らなかったのに
彼女の心は俺ではなく
戸叶を思い浮かべていたのか?
前澤の妹に婚約中を内緒にして
嘘をついて聞き出して
そこまでして会いたかったのか?
「…肇は驚いてた。
でも、私を中に入れてくれた。
肇も私の事が
やっぱり忘れられなかったって
言ってくれた。
『奥さんと結婚した事を後悔してる』
『別居して離婚協議中』だって聞いた。
私も彼が忘れられなくて
『やっぱりお互いを好き』って
再確認した。
でも、肇はまだ離婚協議中だし
私も結婚目前だし
『もう会うのはやめよう。』
そう約束して、私は肇と抱き合った。
氷室君と結婚しようって思ってた。」
「でも、婚姻届を見た瞬間
やっぱり肇の事が好きだと確信した。
…氷室君の戸籍を傷つけるのが
申し訳ない気持ちになってきたし
私は肇の戸籍にいつか入りたい。
“戸叶静花”になりたい気持ちが
勝ってしまった。
…だから、私はもう一度
肇に会いに行って
『好きだから、これからも会いたい。
いつか私を戸叶静花にして欲しい。』
そう言ってしまった。
…肇は驚いたけど
『…わかった。
俺も静花を今でも愛してる。
氷室を裏切る覚悟があるなら
一緒に地獄へ墜ちる覚悟があるなら
ついてきて欲しい…。
いつか、神戸で一緒に暮らそう。
離婚成立出来るように頑張るから
その時は…俺と結婚しよう。』
って、私を受け入れてくれた。」
悪い事だと思っていながらも
もう、肇は私を好きでなくても
もう一度だけ、会いたくて堪らなくて
千華子には婚約中である事や
結婚式が来月である事を内緒にして
適当な理由を言って、懇願して
肇の連絡先と住所を聞き出した。
….そして、神戸出張の日を利用して
肇に連絡した私は彼のアパートまで
会いに行ったの。」
…俺はあの頃
凄く幸せで堪らなかったのに
彼女の心は俺ではなく
戸叶を思い浮かべていたのか?
前澤の妹に婚約中を内緒にして
嘘をついて聞き出して
そこまでして会いたかったのか?
「…肇は驚いてた。
でも、私を中に入れてくれた。
肇も私の事が
やっぱり忘れられなかったって
言ってくれた。
『奥さんと結婚した事を後悔してる』
『別居して離婚協議中』だって聞いた。
私も彼が忘れられなくて
『やっぱりお互いを好き』って
再確認した。
でも、肇はまだ離婚協議中だし
私も結婚目前だし
『もう会うのはやめよう。』
そう約束して、私は肇と抱き合った。
氷室君と結婚しようって思ってた。」
「でも、婚姻届を見た瞬間
やっぱり肇の事が好きだと確信した。
…氷室君の戸籍を傷つけるのが
申し訳ない気持ちになってきたし
私は肇の戸籍にいつか入りたい。
“戸叶静花”になりたい気持ちが
勝ってしまった。
…だから、私はもう一度
肇に会いに行って
『好きだから、これからも会いたい。
いつか私を戸叶静花にして欲しい。』
そう言ってしまった。
…肇は驚いたけど
『…わかった。
俺も静花を今でも愛してる。
氷室を裏切る覚悟があるなら
一緒に地獄へ墜ちる覚悟があるなら
ついてきて欲しい…。
いつか、神戸で一緒に暮らそう。
離婚成立出来るように頑張るから
その時は…俺と結婚しよう。』
って、私を受け入れてくれた。」