【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
私を抱き締めながら
「…俺こそごめんな。
未入籍を黙っていた事を…。」
咲輝翔さんは
申し訳なさそうな声で謝った。
私は首を横に振った。
「…もういいです。
咲輝翔さんが言いづらかったの
わかる気するから…。
それに…事実婚も結婚の一つだから
その過去を今更なかった事には
出来ないのはわかってます。」
私だってそう。
笠置満と付き合っていた過去を
忘れる事は出来ても
なかった事には出来ない。
特に彼は静花さんと戸叶さんの裏切りに
何年も苦しんでいた。
私が思う以上に…。
だったら…私が出来る事は…。
「…静花さんを許せないけど
感謝してる事もあります。」
「…はっ!?…羽美花?」
突然言い出した言葉に彼が驚いた。
私は“クスッ”と笑った。
「…変な意味じゃないですけど
『咲輝翔さんを手放して頂いて
ありがとう。』って…。」
「…羽美花?」
「…静花さんのやり方は
酷いから、私も許せないです。
でも、咲輝翔さんを
手放して下さったおかげで
私がこれからはずっと
咲輝翔さんのそばにいられる。
こんなに素敵な人に
私はずっと愛して貰えるから
静花さんは勿体ない事をしたと
思います。」
「……。」
「…咲輝翔さんは傷ついて
ずっと辛かったと思うし
咲輝翔さんの心に負った
痛みや苦しみは
すぐに消えないかもしれないけど
何年かかっても私が
絶対にその痛みを取り除きます!」
「……。」
「…もしまだ
咲輝翔さんの心に暗闇があるのなら
私は“天使の花”になって
暗闇を吹き飛ばして、光を与えて
たくさんの花を咲かせます。
永遠に枯れない愛の花です。
静花さんが咲輝翔さんを手放した事に
いつか後悔するくらい
私が咲かせて幸せにします!!
あなただけの心だけに
永遠に咲き続ける“天使の花”に
私はなりたいです。
…だから、私のそばにいて下さい。」
まるで逆プロポーズみたいで
我ながら恥ずかしくなった。
その時
“ポタッ”…“ポタッ”…。
私の頬に温かい雫が落ちた。
「…俺こそごめんな。
未入籍を黙っていた事を…。」
咲輝翔さんは
申し訳なさそうな声で謝った。
私は首を横に振った。
「…もういいです。
咲輝翔さんが言いづらかったの
わかる気するから…。
それに…事実婚も結婚の一つだから
その過去を今更なかった事には
出来ないのはわかってます。」
私だってそう。
笠置満と付き合っていた過去を
忘れる事は出来ても
なかった事には出来ない。
特に彼は静花さんと戸叶さんの裏切りに
何年も苦しんでいた。
私が思う以上に…。
だったら…私が出来る事は…。
「…静花さんを許せないけど
感謝してる事もあります。」
「…はっ!?…羽美花?」
突然言い出した言葉に彼が驚いた。
私は“クスッ”と笑った。
「…変な意味じゃないですけど
『咲輝翔さんを手放して頂いて
ありがとう。』って…。」
「…羽美花?」
「…静花さんのやり方は
酷いから、私も許せないです。
でも、咲輝翔さんを
手放して下さったおかげで
私がこれからはずっと
咲輝翔さんのそばにいられる。
こんなに素敵な人に
私はずっと愛して貰えるから
静花さんは勿体ない事をしたと
思います。」
「……。」
「…咲輝翔さんは傷ついて
ずっと辛かったと思うし
咲輝翔さんの心に負った
痛みや苦しみは
すぐに消えないかもしれないけど
何年かかっても私が
絶対にその痛みを取り除きます!」
「……。」
「…もしまだ
咲輝翔さんの心に暗闇があるのなら
私は“天使の花”になって
暗闇を吹き飛ばして、光を与えて
たくさんの花を咲かせます。
永遠に枯れない愛の花です。
静花さんが咲輝翔さんを手放した事に
いつか後悔するくらい
私が咲かせて幸せにします!!
あなただけの心だけに
永遠に咲き続ける“天使の花”に
私はなりたいです。
…だから、私のそばにいて下さい。」
まるで逆プロポーズみたいで
我ながら恥ずかしくなった。
その時
“ポタッ”…“ポタッ”…。
私の頬に温かい雫が落ちた。