【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
顔を見上げると
咲輝翔さんの涙が頬を伝っていた…。
「…咲輝翔さん。」
そっと左手を伸ばして涙を拭ってあげた。
「…俺も本当は不安だった。」
彼の呟きと同時に腕の力が緩まり
私は彼から顔を離すと
向かい合って見つめた。
彼は涙を自分で拭いながら
「…『もう誰も好きになれない』
そう思って過ごしてきた時に
羽美花に出会った。
笠置に泣かされている羽美花を見て
『あの時の俺に似ている』と思うと
笠置が憎くて仕方なかった。
『傷つくのは俺だけでいい。』
と、いつも思ってた。」
…ああ、そうか。
『傷つくのは俺だけでいい。』って
言ってたのは辛い過去があったから
彼は笠置満の事で私が悩んでいた時
当時の自分と私を重ねてたのね…。
「…笠置から俺の羽美花になって
凄く嬉しかった。
大切に思えば思うほど
愛すれば愛するほど
…俺から離れていかれるのが
恐くなったり、不安に感じたりもした。
強引に振り向かせたから
時間をかけて愛して貰えたらいいと
割り切っていたつもりだった。
…でも、本当は
不安に感じる時もあった。」
「…咲輝翔さん。」
右手を伸ばして彼の頬にそっと触れると
その上から彼は自分の手を重ねた。
「…俺はちゃんと考えてた。
今度こそ
『羽美花と幸せな家庭を築きたい』
って思ってた。
でも…『結婚したい』とか
『俺の子どもを産んで欲しい』
と言ったら、またあの時のように
拒否されるんじゃないかとか
比べてはいけないのに
『羽美花はそんな子じゃない』と
わかっていながらも…不安だった。
言えずにいた。
…でも、それがかえって
羽美花に不安を与えて苦しめたな。
…羽美花…今までごめんな。
それに…さっきの言葉ありがとうな。」
私は堪らなくなり
彼の唇を塞いでキスをした。
また抱き締め合いながら
私達はまた何度もキスをした。
咲輝翔さんの涙が頬を伝っていた…。
「…咲輝翔さん。」
そっと左手を伸ばして涙を拭ってあげた。
「…俺も本当は不安だった。」
彼の呟きと同時に腕の力が緩まり
私は彼から顔を離すと
向かい合って見つめた。
彼は涙を自分で拭いながら
「…『もう誰も好きになれない』
そう思って過ごしてきた時に
羽美花に出会った。
笠置に泣かされている羽美花を見て
『あの時の俺に似ている』と思うと
笠置が憎くて仕方なかった。
『傷つくのは俺だけでいい。』
と、いつも思ってた。」
…ああ、そうか。
『傷つくのは俺だけでいい。』って
言ってたのは辛い過去があったから
彼は笠置満の事で私が悩んでいた時
当時の自分と私を重ねてたのね…。
「…笠置から俺の羽美花になって
凄く嬉しかった。
大切に思えば思うほど
愛すれば愛するほど
…俺から離れていかれるのが
恐くなったり、不安に感じたりもした。
強引に振り向かせたから
時間をかけて愛して貰えたらいいと
割り切っていたつもりだった。
…でも、本当は
不安に感じる時もあった。」
「…咲輝翔さん。」
右手を伸ばして彼の頬にそっと触れると
その上から彼は自分の手を重ねた。
「…俺はちゃんと考えてた。
今度こそ
『羽美花と幸せな家庭を築きたい』
って思ってた。
でも…『結婚したい』とか
『俺の子どもを産んで欲しい』
と言ったら、またあの時のように
拒否されるんじゃないかとか
比べてはいけないのに
『羽美花はそんな子じゃない』と
わかっていながらも…不安だった。
言えずにいた。
…でも、それがかえって
羽美花に不安を与えて苦しめたな。
…羽美花…今までごめんな。
それに…さっきの言葉ありがとうな。」
私は堪らなくなり
彼の唇を塞いでキスをした。
また抱き締め合いながら
私達はまた何度もキスをした。