【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
有名なデザイナーがプロデュースした
ドレスに身を包んだ花菜子は
可愛いお姫様みたいだった。
菊田課長もかっこいいし
英理菜ちゃんも可愛いかった。
彼女に優しく寄り添う菊田課長は
甘い雰囲気が漂って
3人家族の幸せな家庭の光景が
垣間見えたようで温かい気分になった。
偶然の再会が恋愛に発展して
赤ちゃんを授かって結婚して…。
幸せな気持ちを分けて貰えたようで
感動で何度も涙で瞳が潤んだ。
今日そんな幸せでおめでたい日に
主役の花菜子から
幸せのお裾分けを私は頂いた。
***
それは披露宴のクライマックスに
近づいた時の事。
司会者から突然名前を呼ばれた私は
皆の注目を浴びる中
ひな壇の横に立っていた
花菜子と菊田課長の元へと歩いた。
『羽美花に受け取って欲しいの。』
そう言って彼女は
式の間ずっと手に持っていた
白とピンクや黄色などの花々が
可愛らしく彩られたブーケを
私に差し出した。
驚いて硬直する私に
『貰ってやってくれないか?
花菜子は“野村さんに渡したい”と
ずっと思っていたんだよ。』
菊田課長からも言われて
「…ありがとう。花菜子…菊田課長。」
私は手を伸ばして受け取った。
彼女は耳元でそっと
『氷室部長ともうすぐだと思うけど
羽美花には絶対幸せになって。』
その囁きが聞こえて
課長もにこやかに頷いていた。
私の手にブーケは渡って
会場は拍手に包まれた。
あの人もこっちを見て口角をあげた。
私も自然な笑みが出ると共に
恥ずかしかったけど、嬉しかった。
***
披露宴はひとまず済んで
今はまだ別会場に異動して
二次会みたいな雰囲気で
ざっくばらんに談笑しながら
ドリンクやオードブルに舌鼓を
うっていた。
そんな中でふと我に返って前を見ると
遠くの方で菊田課長を囲んでいる
男性達の姿が見えた。
「…氷室部長って
やっぱりカッコ良いね。
女性陣の目が半端ないけど
羽美花…話に行かなくていいの?」
授乳期間中でお酒が飲めない亜美が
オレンジュースを飲みながら
男性陣をチラチラ見ていた。
私もやや複雑な気分でチラリと見た。
ドレスに身を包んだ花菜子は
可愛いお姫様みたいだった。
菊田課長もかっこいいし
英理菜ちゃんも可愛いかった。
彼女に優しく寄り添う菊田課長は
甘い雰囲気が漂って
3人家族の幸せな家庭の光景が
垣間見えたようで温かい気分になった。
偶然の再会が恋愛に発展して
赤ちゃんを授かって結婚して…。
幸せな気持ちを分けて貰えたようで
感動で何度も涙で瞳が潤んだ。
今日そんな幸せでおめでたい日に
主役の花菜子から
幸せのお裾分けを私は頂いた。
***
それは披露宴のクライマックスに
近づいた時の事。
司会者から突然名前を呼ばれた私は
皆の注目を浴びる中
ひな壇の横に立っていた
花菜子と菊田課長の元へと歩いた。
『羽美花に受け取って欲しいの。』
そう言って彼女は
式の間ずっと手に持っていた
白とピンクや黄色などの花々が
可愛らしく彩られたブーケを
私に差し出した。
驚いて硬直する私に
『貰ってやってくれないか?
花菜子は“野村さんに渡したい”と
ずっと思っていたんだよ。』
菊田課長からも言われて
「…ありがとう。花菜子…菊田課長。」
私は手を伸ばして受け取った。
彼女は耳元でそっと
『氷室部長ともうすぐだと思うけど
羽美花には絶対幸せになって。』
その囁きが聞こえて
課長もにこやかに頷いていた。
私の手にブーケは渡って
会場は拍手に包まれた。
あの人もこっちを見て口角をあげた。
私も自然な笑みが出ると共に
恥ずかしかったけど、嬉しかった。
***
披露宴はひとまず済んで
今はまだ別会場に異動して
二次会みたいな雰囲気で
ざっくばらんに談笑しながら
ドリンクやオードブルに舌鼓を
うっていた。
そんな中でふと我に返って前を見ると
遠くの方で菊田課長を囲んでいる
男性達の姿が見えた。
「…氷室部長って
やっぱりカッコ良いね。
女性陣の目が半端ないけど
羽美花…話に行かなくていいの?」
授乳期間中でお酒が飲めない亜美が
オレンジュースを飲みながら
男性陣をチラチラ見ていた。
私もやや複雑な気分でチラリと見た。