【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
まだ、私は咲輝翔さんから

正式なプロポーズは受けていない。

『…来年のお互いの誕生月の
4月迄には絶対に結婚したいと思う。
今…色々考えているから待って欲しい。
その時は素敵で驚くようなプロポーズを
出来たらいいと思ってるから…。』

そう言われて待っている。

前のように不安はない。

プレゼントされたジュエリーブランド

『Dear Lovely Angels』のデザイナーで

彼の友人でもある守谷さんに

会わせて貰えた際に

『近い将来、婚約指輪と結婚指輪を
予約するからよろしく頼む。』

と、彼はそう言ってくれたから。

私が倒れ、彼の過去を知ったあの日以来

お互いに何でも気になる事は

聞いたり、話すようにしている。

彼は今まで以上に私の好きな言葉を

たくさん言ってくれるし

私からも『愛してる』『大好き』と

たくさん言うと喜んでくれる。

プロポーズも絶対にいつか

言って貰えると思ってる。

だから、ネガティブに考えていない。


でも、嫉妬はしてしまう。

彼はモテるし、ほとんどの人達は

秘密の交際を知らないから

彼は相変わらず話しかけられたり

誘われたりあるみたい。

キッパリと断ってるみたいだけど

私の中では早く彼の全てが欲しくなる。

彼の戸籍に入って彼の子どもを産みたい。

私が紅くなるからか、最近は

『俺の子ども産んで欲しい。』と

あまり言わなくなった彼だけど

プロポーズされた時には

私から言ってあげたいと思う。






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