【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
でも、まだこの時は
満君が大好きで
片想いが実った喜びに溢れ
満君の存在が私を埋め尽くした。
**************
数ヶ月経ち、社会人になって
初めての冬を迎え
外を出るにはコートや手袋が
欠かせないくらい寒い季節に
なっていた。
「笠置さんたら、次期主任候補だから
最近メチャクチャ厳しいのよ。
羽美ちゃんは、あの人のどこが
良かったワケ?」
経理部に配属され
満君の直属の部下でもある花菜子は
昼休みの社食で食事を摂りながら
首を傾げる。
「私も聞きたかったんだ、それ!
羽美花ちゃん、教えて!」
向かい側に座る亜美ちゃんまで
興味津々だった。
「…えっ!?どこって…。」
定食を食べていた私は
箸を持ったまま
軽く天井を見上げて考えた。
そんな事…一言じゃ言い尽くせない。
高校生の時から好きだった
兄の友人だった満君。
遊びに来てくれるのが嬉しくて
3人で食事を出来るのが楽しくて
出会った時から既にオトナだった
満君に振り向いて欲しくて
早くオトナになりたくて
5歳の差が悔しくて仕方なかった。
満君が社会人になったばかりの時
兄に用事があって
会社帰りに私の実家に来た事があって
玄関で応対した時の私の心臓は
ヤバイぐらいに高鳴ったのを
今でも覚えている。
満君が大好きで
片想いが実った喜びに溢れ
満君の存在が私を埋め尽くした。
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数ヶ月経ち、社会人になって
初めての冬を迎え
外を出るにはコートや手袋が
欠かせないくらい寒い季節に
なっていた。
「笠置さんたら、次期主任候補だから
最近メチャクチャ厳しいのよ。
羽美ちゃんは、あの人のどこが
良かったワケ?」
経理部に配属され
満君の直属の部下でもある花菜子は
昼休みの社食で食事を摂りながら
首を傾げる。
「私も聞きたかったんだ、それ!
羽美花ちゃん、教えて!」
向かい側に座る亜美ちゃんまで
興味津々だった。
「…えっ!?どこって…。」
定食を食べていた私は
箸を持ったまま
軽く天井を見上げて考えた。
そんな事…一言じゃ言い尽くせない。
高校生の時から好きだった
兄の友人だった満君。
遊びに来てくれるのが嬉しくて
3人で食事を出来るのが楽しくて
出会った時から既にオトナだった
満君に振り向いて欲しくて
早くオトナになりたくて
5歳の差が悔しくて仕方なかった。
満君が社会人になったばかりの時
兄に用事があって
会社帰りに私の実家に来た事があって
玄関で応対した時の私の心臓は
ヤバイぐらいに高鳴ったのを
今でも覚えている。