【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
満君と迎えた2度目の
甘いクリスマスは
私にとって
社会人になって初めてだから
憧れの大人デートをしたかった。
快く承知してくれた満君と
クリスマスイブの前日に約束して
昼間は満君のマンションで
DVDを見ながらまったり過ごし
夕方にはキラキラ輝くアーチの中を
2人ギュッと手を繋いで
時々指を絡め合いながら
駅前にある巨大クリスマスツリーと
その近くで開催されていた
イルミネーションを見に行った。
その後
満君のマンションで
昼間につくっておいた
私の手料理や
予約していたケーキを食べて
プレゼントも交換した後
お互いに引き寄せ合うように
抱き締め合って何度もキスをした。
唇が離れるのが惜しくて
キスだけじゃ足りなくて
お互いが欲しくて堪らなくて
「……羽美花が欲しい。」
と、満君に囁かれた私のカラダは
ベッドの中で隅々まで愛撫され
私も満君の肉体に触れて
隅々まで唇を這わせて
たくさんの痕をつけた。
それでも足りないくらい
お互い貪るように求め合って
一つに繋がった瞬間
私のココロもカラダは甘く蕩けた。
そんな濃密な時間を過ごし
大晦日から元日を跨ぐ時間は
満君の腕の中で寄り添いながら
テレビを見ながら迎えた。
そんな幸せな
クリスマスとお正月も過ぎると
いつものように
慌ただしい日々がまた始まった。