【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
***
数日後
「…こんにちは、野村さん。」
サーバーメンテナンスに向かう途中で
私は後ろから歩いてきたある人に
声をかけられた。
必ずわかる、この声…。
あっ…。
やっぱり、慣れないな…。
私…この人を見ると
私…この人と挨拶をすると
“ドキッ”と
恋愛とかの感情じゃなくて
独特の緊張感が走るんだ。
「…あっ、氷室部長。こんにちは。」
私は立ち止まってお辞儀をした。
「…こんにちは。」
氷室部長も立ち止まって
口角を上げながら
改めて私に挨拶を返してくれた。
いつ見ても眩しいくらい
端正でムダのない綺麗な顔立ち。
長身で、スーツ姿が良く似合ってる。
女性社員の憧れの的…氷室部長。
学生の時に駅で
立ちくらみを起こした私に
手を差し伸べてくれた
感謝しても、感謝し尽くせない恩人。
今でも私に良く声をかけてくれる。
亜美ちゃんが私にジェラシーを
言ってきたりするけど
私にはやっぱり恩人だと思う。
「…野村さん。」
氷室部長が口を開いた。
「…はっ、はい!何でしょうか?」
緊張で声が微かに上ずった私に
「…緊張しないで欲しいな…。」
と、少し切なげな表情を浮かべた。
「…あっ、その…すいません!
そんなつもりじゃないんです!!」
私は慌てて、右手を左右に振ると
「…君はいつ見ても飽きないよ。」
と、氷室部長はクスクスと笑った。
えっ!?飽きない?
えっ!?どう言う事?
褒められてるの?
首を傾げた私に、氷室部長は
「…あー。いや…深く考えないでくれ。
それより、多分知ってると思うけど
…あれから、笠置は謝ってくれたか?」
と、真面目な顔をして私を見た。
数日後
「…こんにちは、野村さん。」
サーバーメンテナンスに向かう途中で
私は後ろから歩いてきたある人に
声をかけられた。
必ずわかる、この声…。
あっ…。
やっぱり、慣れないな…。
私…この人を見ると
私…この人と挨拶をすると
“ドキッ”と
恋愛とかの感情じゃなくて
独特の緊張感が走るんだ。
「…あっ、氷室部長。こんにちは。」
私は立ち止まってお辞儀をした。
「…こんにちは。」
氷室部長も立ち止まって
口角を上げながら
改めて私に挨拶を返してくれた。
いつ見ても眩しいくらい
端正でムダのない綺麗な顔立ち。
長身で、スーツ姿が良く似合ってる。
女性社員の憧れの的…氷室部長。
学生の時に駅で
立ちくらみを起こした私に
手を差し伸べてくれた
感謝しても、感謝し尽くせない恩人。
今でも私に良く声をかけてくれる。
亜美ちゃんが私にジェラシーを
言ってきたりするけど
私にはやっぱり恩人だと思う。
「…野村さん。」
氷室部長が口を開いた。
「…はっ、はい!何でしょうか?」
緊張で声が微かに上ずった私に
「…緊張しないで欲しいな…。」
と、少し切なげな表情を浮かべた。
「…あっ、その…すいません!
そんなつもりじゃないんです!!」
私は慌てて、右手を左右に振ると
「…君はいつ見ても飽きないよ。」
と、氷室部長はクスクスと笑った。
えっ!?飽きない?
えっ!?どう言う事?
褒められてるの?
首を傾げた私に、氷室部長は
「…あー。いや…深く考えないでくれ。
それより、多分知ってると思うけど
…あれから、笠置は謝ってくれたか?」
と、真面目な顔をして私を見た。