【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜

『豊島さんの様子がおかしい。』

最近、花菜子から良く聞かされる話。

内容はいつも同じ事…。

「いつも、こんな話を切り出して
ごめんね…。
でも、黙って見過ごすと
誰かから知る方がもっと辛いかと…。」

花菜子は申し訳なさそうに言った。

いつもの休憩所でお弁当を食べ

お茶を飲みながら

「後輩の女の子も気づき始めてる。
経理部内や部外でまた噂が立つのも
時間の問題かもしれない。」

花菜子はお腹をさすりながら

「…全く。
笠置主任も…主任だ。」と

息を吐いた。

内緒にされるよりは

聞いておく方がいいけど

内心は辛い…。


でも、それを話す花菜子は

もっと辛いのかもしれない。

花菜子は

他人の不幸を笑う子じゃないから。


「…花菜子。
言ってくれてありがとう。」

私は俯きながらも

花菜子にお礼を言った。

「…羽美花。」

花菜子は私の背中を軽くさすった。


どうして私のココロは

こんなに掻き乱されるのかな…。





花菜子が教えてくれた事…それは…。


またもや


….….満君と豊島さんの事だった。









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