snow winter

｢…そういう事ね｣

｢その場に虹希先輩もいたんだって｣

｢へぇ…｣

一通り話終わればまた息をつく。
先輩とはすれ違えば挨拶する程度で自分ではそんなに仲良くないと思っている。
周りから見れば仲いいのかな…なんて。
ダメダメと頭を振る。
自意識過剰は良くないよね…うん。

｢蒼空先輩はなんで林檎の頭撫でたんだろうね？｣

｢へ？そりゃ…｣

…そりゃ？
そりゃなんだ？そう思えばなんでだろう…。
他の女の子にもきっとしてるからそんな深いことじゃ無いと思う…けど!
そんなこと考えたくないっ

｢実際、蒼空先輩に聞いた方が早いんだけどね｣

｢だからって聞かなくていいからね？｣

｢えー…どうしよっかな｣

｢意地悪意地悪美麗ちゃんのいじわる｣

｢ごめん、ごめんって｣

美麗ちゃんは私の頭を撫でる。

｢撫でられると思い出すからやめてほしいなー…｣

｢やだー｣

楽しんでる、こいつ絶対楽しんでる…!