Light and Dark
「どうして……」
『あなたたちは暴走族の人?』
「あぁ……」
「俺も秀さんも一緒の暴走族だけど……」
『そう……それなら尚更早く逃げたほうがいいんじゃない。今頃仲間が心配しているでしょうし』
「……」
図星なのか、湊は俯き秀樹さんは瞳を揺らした。
「愛奈ちゃんも家族の人とか…… 『家族はいない』 あっ…ごめん……」
何を思ったのか、謝罪しながら秀樹は俯いてしまった。
『わたしはここに残らなければいけない。わたしはここにいる人達に生かされているから』
「愛奈さん…怪我してます……」
暴走族だからか、怪我には敏感なのかわたしの怪我にも直ぐに気づいた。
『たとえわたしに何があっても、あなた達には関係のない事』