Light and Dark
突然倉庫が騒がしくなったな…と呑気に考えながら壁に背中を預けて座った時だった。
バンッ
「おい!愛菜、逃げるぞっ!!」
突然、荒々しく扉を開け、黒蛇 -kokujya- 総長の、木野 瑛太 -kino eita- が入ってきて腕を引っ張ってきた。
体に力が入らない今は腕を引かれても、ただ引きずられるだけ。
「立て!!早くしねぇとっ…… 「捕まる、か?」 」
体をゆっくりと起こしていると、そんな低い声が聞こえてきた。
『木野…放して……』
掴まれてる腕が痛くて木野に放すように言う。
「くそっ!」
ドカッ
『っ……』